三陸の宝、深く知って 県立博物館、宮古で移動展

移動展で公開されている「赤前の寄り鯨」の骨(左奥)
 県立博物館(高橋広至(ひろゆき)館長)は24日まで、宮古市日立浜町の県立水産科学館で移動展「みる!しる!わかる!三陸再発見in宮古」を開いている。同博物館で8月下旬まで開いた企画展の移動版で、同市赤前の神社でご神体としてまつられる「赤前の寄り鯨」の骨など地元と縁が深い品を展示。海と関わりを深めてきた三陸の暮らしを見つめ直す場を提供する。

 クジラの骨は1701(元禄14)年、同市赤前の赤前浜に打ち上げられたマッコウクジラ139頭の一部とされる。当時飢饉(ききん)に苦しんでいた住民は総出で解体し、肉や脂などを生活の糧としたことが昔話や盛岡藩の記録などに残っている。

 残った骨は同地区の「赤前御前堂様」など複数の神社で信仰されていたが、盗難や度重なる津波で流失。現存する骨は東日本大震災の被災を免れたごくわずかで、長らく公開されていなかった。

 移動展示ではほかにも、三陸にまつわる生物の化石や標本、明治三陸津波の被害を撮影した貴重な写真乾板などを紹介する。

 午前9時~午後4時半(最終日は同3時半まで)。月曜休館。入館料は一般310円、学生140円、高校生以下無料。24日午後2時から県立博物館学芸員による展示解説会を開く。問い合わせは同科学館(0193・63・5353)へ。

宮古市

岩手
うま味たっぷり カキいかが 宮古・産直が今季の営業開始
岩手
一丸、宮古の冬の「味」発信 21日から五大まつり
岩手
残したい「閉伊川紙」 宮古の女性、文化発信へ作品展示会
岩手
さあ有終の晴れ舞台 宮古「劇研麦の会」あす73年の歴史に幕
岩手
養殖ザケサンド、味多彩 宮古の丸友しまか、31日から市内で販売