
東日本大震災をテーマとした「いのちの写真展」は25日、宮古市宮町の市民交流センターで始まった。この日は県警による震災の身元不明者に関する相談会も同センターで開かれ、訪れた人たちは10年半前の「あの日」に改めて思いをはせ、命の重みや防災・減災の大切さをかみしめた。
宮古市つなげるいのちの写真展実行委(後藤康文委員長)が10月2日までの日程で、震災犠牲者の遺体の復元作業を行った北上市の復元納棺師、笹原留似子さんの描いた絵日記のほか、警察や海上保安庁、自衛隊の被災地での活動写真などを展示。熱心に見入り、ハンカチを目に当てて涙ぐむ人もいた。
宮古市太田の保育士川本智美さん(30)は「忘れかけていた当時の記憶がよみがえった。子どもにも『津波てんでんこ』の教えを伝えていく」と語り、同市高浜の会社員佐々木功さん(56)は「当時の様子は現実とは思えなかった。街は元に戻ったが、被害があったことを忘れてはいけない」と振り返った。
笹原さんらは2012年から毎年、北上市で震災に関する写真展を開いており、被災地では今年2月に釜石市で開催した。宮古市では実行委が設立され、今回が初開催。笹原さんは「大事な人を思ったり、静かに当時のことを思い出す機会になればうれしい」と語った。
宮古市つなげるいのちの写真展実行委(後藤康文委員長)が10月2日までの日程で、震災犠牲者の遺体の復元作業を行った北上市の復元納棺師、笹原留似子さんの描いた絵日記のほか、警察や海上保安庁、自衛隊の被災地での活動写真などを展示。熱心に見入り、ハンカチを目に当てて涙ぐむ人もいた。
宮古市太田の保育士川本智美さん(30)は「忘れかけていた当時の記憶がよみがえった。子どもにも『津波てんでんこ』の教えを伝えていく」と語り、同市高浜の会社員佐々木功さん(56)は「当時の様子は現実とは思えなかった。街は元に戻ったが、被害があったことを忘れてはいけない」と振り返った。
笹原さんらは2012年から毎年、北上市で震災に関する写真展を開いており、被災地では今年2月に釜石市で開催した。宮古市では実行委が設立され、今回が初開催。笹原さんは「大事な人を思ったり、静かに当時のことを思い出す機会になればうれしい」と語った。