昭和の上小阿仁村を現在と比較 道の駅に写真100枚展示

上小阿仁村の昭和期と現在を紹介する写真展
 秋田県上小阿仁村の今昔を100枚の写真で紹介する初の写真展が、同村小沢田の道の駅かみこあに情報休憩室で開かれている。村民から借りた昭和期の50枚と、現在の村の日常を村内の女性が撮影した50枚が並び、立ち寄った村内外の人たちを楽しませている。30日まで。



 村や北秋田市など県北4市町村でつくる地域連携DMO(観光地域づくり法人)「秋田犬ツーリズム」が、村を深く知ってもらおうと企画した。北秋田市阿仁の写真・映像作家長谷川拓郎さん(42)が構成を考えた。



 昭和期は1931(昭和6)年ごろから昭和50年代までの写真で、村広報で提供を呼び掛けた。モノクロを中心に、学校や職場の集合写真、集落の祭り、田植え後に行われたさなぶり運動会などの写真がそろった。学校の集合写真は着物姿の子どもたちや木造校舎の様子から当時の生活の一端が垣間見える。

 現在の写真は、村の福祉施設職員石上沙也花さん(26)が趣味で撮影し、会員制交流サイト(SNS)に投稿しているものが中心。村に咲く桜や、南沢地区で宴会や宿泊などに使われた「鯉茶屋」の様子、春彼岸行事「万灯火(まとび)」などを捉えている。



 展示を見た伊藤明美さん(71)=沖田面=は村外の出身で、「昔の写真は知らない会社が写っていて発見があった。現在のものも村をきれいに写していて、写真の良さを感じた」と話した。

 このほか、ノースアジア大学国際観光学科の学生6人が8月に、村の魅力についてNPO法人「こあに食農観応援隊」と村の外国語指導助手(ALT)に取材した成果もパネルで紹介している。

 入場無料。午前8時~午後8時。土日祝日の午前10時~午後3時には応援隊のメンバーが展示を案内する。問い合わせは村産業課TEL0186・77・2223

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