ジンとウオッカ 国内外へ発信 二戸・南部美人が販売開始

地元資源を使って製造した南部美人のジンとウオッカ
 二戸市福岡の酒造会社南部美人(久慈浩介社長)は18日、県北産のウルシの木やシラカバの活性炭を使ったクラフトジンとクラフトウオッカの販売を始めた。蒸留酒の生産は初めて。地元資源を生かした新商品で国内外に地域の魅力を発信する。

 ジンは二戸市の浄法寺漆の木をあぶって香り付けし、ウオッカは久慈市のシラカバ活性炭でろ過した。初回生産の限定版を「ザ・ファーストロット」として各2021本先行販売する。ともにアルコール度数は60%で、200ミリリットル入り1万円(税抜き)。

 通常版はアルコール度数が各40%程度で、ウオッカが200ミリリットル入り1350円(税抜き)など。それぞれ9月中に発売予定。年間2万~3万本を生産し、国内のほか米国や中国などに輸出する計画だ。

 同社が蒸留酒の生産に乗りだしたのは、新型コロナウイルス禍で品薄となった消毒用アルコールを製造したのがきっかけ。二戸市に新たに蒸留設備を導入し、それを生かして新商品を造った。コロナで日本酒の需要が減り、余った酒米を活用できる利点もあった。

 盛岡市内で18日に記者会見した久慈社長は「南部美人が岩手に存在する意味を表現する商品ができた。岩手でなければ製造できない、岩手にこだわった新しい名産品として愛飲してほしい」と語った。

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