ユニホーム、甲子園準優勝の盾… 県立博物館で球史企画展

第100回全国高校野球選手権大会で準優勝した金足農の盾や写真など
 100年以上前の伝説の一戦から、3年前の金足農業高校の甲子園での躍進に至るまで、県内球史にまつわる貴重な資料を一堂に集めた企画展「秋田野球ものがたり」が、秋田市金足の県立博物館で開かれている。普段は学校や企業などで保管されており、なかなかお目にかかれない品々だ。

 全国高校野球選手権大会の第1回大会に当たる第1回全国中等学校優勝野球大会は1915年に行われ、秋田高校の前身である秋田中学が準優勝を果たした。展示会場には、久保田城の別名・矢留城にちなみ「YADOME」と胸にあしらわれた復刻ユニホームや当時の新聞などが並ぶ。

 2018年の第100回大会では、金足農高が県勢として第1回大会ぶりに決勝に進み全国を沸かせた。このコーナーでは、準優勝の盾や試合のハイライトシーンの写真を展示。躍進の軌跡をたどっている。

 高校野球関連では、全国大会出場経験のある高校のユニホームや全国高校野球秋田大会の優勝旗、選抜大会出場校に贈られる選抜旗も飾っている。

 高校野球以外の展示品も豊富だ。1982年に第4回全国中学校軟式野球大会で優勝した秋田市の城東中学校の優勝旗。2006年に都市対抗野球大会で初優勝したにかほ市のTDKの黒獅子旗。

 プロ野球関係では、秋田県が輩出した山田久志さんや落合博満さんが実際に使ったグラブにバット。米大リーグで活躍したイチローさんがプロ野球オリックス時代、秋田市の八橋球場での試合後に書いたサインボールもある。

 展示を企画したのは学芸主事の深浦真人さん(55)。小学生の時からの野球ファンだという。1年をかけて学校や企業などに足を運び、野球にまつわる品々の展示協力を取り付けた。各コーナーには概要を記したパネルも掲示し、説明を付している。

 「複数の本や新聞などの情報を突き合わせて事実関係を確認した」と話す。1949年以降、県内で行われたプロ野球公式戦の記録を自身で年表式にまとめた労作もある。「実際に資料の前に立ち、選手たちの息遣いを感じ取ってもらいたい」と話す。

 企画展は22日まで。無料。開館時間は午前9時半~午後4時半。月曜休館。祝日と重なった場合は翌平日が休み。

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