原敬百回忌で前半生の企画展 盛岡・記念館、資料114点

原家の家系図や手記などが並ぶ会場
 盛岡市本宮の原敬記念館(山内昭館長)は元首相・原敬の百回忌を記念する特別企画展「疾風怒濤(どとう)の前半生(前編)」を開いている。原家の家系図や学生時代の写真など初公開資料12点を含む114点を展示。岩手を代表する偉人が政治家になるまでの波瀾(はらん)万丈な歩みを紹介する。

 盛岡藩の名家に生まれてから政治家を目指す約40年間で原敬が残した日記や記者時代の原稿が並ぶ。幼い頃に祖父と父を亡くし、15歳で上京して学費を稼ぎながら学校に通ったことをつづった「浮沈録」は苦労の絶えない少年時代を伝える。

 「原家戸籍綴(つづり)」によると、公平な社会を常に目指した原は分家し、士族から商人に身分を変えた。自らの手で未来をつくり上げようとする強い意志を感じさせる。「郵便報知新聞」の論説では藩閥政治の良さ、課題を示し、秩序のある改革を望んでいる。

 政党政治の実現に大きく影響を与えた人生の恩師、陸奥(むつ)宗光の遺書の写真も展示。家族とともに原の名前が残され、強い信頼関係にあったことが分かる。

 隙がないイメージが持たれる原だが「無風流観梅記」は、おちゃめな一面を伝える。旅先から寮の門限に間に合うように10キロ以上の道のりを友人と走ったという。

 同館の田崎農巳(あつみ)主任学芸員(45)は「原はさまざまな挫折を味わい、浮き沈みの激しい人生を生きた。今できることを誠実に行う姿勢の大切さを展示から学んでほしい」と期待する。

 9月26日まで。午前9時~午後5時。月曜休館(祝日の場合は翌平日)。入館料は高校生以上200円、小中学生50円。

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