角館駅開業100年 感謝示し記念硬券配布、構内で写真展も

開業100周年を迎えたJR角館駅
 秋田県仙北市角館町のJR角館駅が30日、開業100周年を迎えた。駅には節目を祝う横断幕が掲げられたほか、100年の歩みを振り返る写真も展示。駅員が訪れた人たちに「未来に向かって」と記された記念硬券を配り、長年の感謝を示した。

 JR秋田支社によると、角館駅は1921年7月30日、生保内軽便線の駅として羽後長野(大仙市)、羽後四ツ屋(同)の両駅とともに現在の位置で開業した。

 生保内軽便線は翌22年に生保内線となり、66年には大曲―盛岡間の全線開通で田沢湖線に改称した。76年に駅舎を改築。東北新幹線の盛岡―大宮間が開業した82年には、特急「たざわ」が盛岡―秋田間で運転を開始。87年の国鉄民営化でJR東日本の駅となった。

 97年には秋田新幹線こまちの営業開始に合わせて現在の駅舎がオープン。以降は角館周辺観光の拠点として全国の観光客に利用されている。

 角館駅構内の跨線橋(こせんきょう)には、30日から駅にまつわる写真26点を展示。昭和の駅舎や、駅前で行商人が路上販売する光景を見ることができる。

 駅からすぐの市観光情報センター「角館駅前蔵」では、かつて車両に掲示された行き先の表示板や、地域住民などから寄せられた駅に関するエピソードなどが展示され、訪れた人を楽しませている。

 写真展とエピソード展は無料。いずれも8月22日まで。角館駅前蔵は午前9時~午後6時。記念硬券の配布は先着500人までで、なくなり次第終了する。

 31日までは駅前に「新幹線変形ロボ シンカリオン」の「E6こまち」が展示されているほか、キッチンカー2台も営業している。いずれも午前10時開始。展示は午後5時、キッチンカー営業は3時まで。

秋田新幹線開業が転機、観光地・角館の発展に貢献

 30日で開業100周年を迎えたJR角館駅は、武家屋敷通りや桧木内川沿いの桜並木などを有する観光地・角館の発展に大きく貢献してきた。

 仙北市角館町のみそ・しょうゆ製造「安藤醸造」を経営し、田沢湖・角館観光協会の会長を務める安藤大輔さん(62)は、秋田新幹線こまちの開業で首都圏から乗り換えなしでアクセスできるようになり、観光地としての注目度が上がったと指摘。

 「かつて角館駅は地元の人が首都圏に出て行く時に利用する駅だったが、新幹線開通後は首都圏から人を迎える駅となり、本県の玄関口になった。角館駅がなければここまでの観光地にはならなかった」と語る。

 駅につながる通りで青果店「さかい屋」を営み、市商工会長を務める堺研太郎さん(72)は「新幹線が通ってから年間で観光客が100万人増えたとされる。駅から武家屋敷通りに向かって歩く人が多く、飲食店や土産店などの商業にも大きな恩恵があった。角館は駅とともに発展してきた」と話す。

 角館駅の和泉亨駅長(61)は「日頃から地域の方々に支えられ、100周年を迎えることができた。節目の年が新型コロナウイルス下で残念だが、変わっていく旅の形に合わせてサービスを提供していきたい」と話した。

仙北市

秋田
「お祭りの雰囲気感じて」 角館の居酒屋、店先に歌舞伎人形
秋田
葛飾北斎の生涯、軽快に描く わらび座70周年作品上演開始
秋田
密避け楽しんで 仙北市、17日から「龍神SUMMER」
秋田
縄文号乗って伊勢堂岱の日帰り旅を 内陸線がイベント列車
秋田
こいのぼり、よく見るとウナギも! 仙岩峠の茶屋に展望台