作業場で制作が進む青森縄文土偶ねぷた。遮光器土偶、合掌土偶をモチーフに、弘前のシンボルカラーとしてサクラ色に着色したものもある

 青森県を含む「北海道・北東北の縄文遺跡群」が世界文化遺産登録される見通しになったのを受け、地元から機運を盛り上げようと弘前市の観光施設・津軽藩ねぷた村(中村元彦理事長)は22日、青森縄文土偶ねぷたの制作、販売を始めた。

 亀ケ岡遺跡から出土した遮光器土偶と、八戸市の風張(1)遺跡から出土した合掌土偶を題材に、ユーモラスな表情のねぷたとし、遮光器土偶については弘前市をイメージしたサクラ色の配色も用意した。

 作業場では同日、職人の檜山和大さん(48)、長峰萌さん(27)が色付けや部品の張り付けなどに精を出した。今後、地元の大森勝山遺跡やその周辺にちなんだねぷた作りも検討しているという。ねぷたはそれぞれ2サイズあり、各300個を制作する予定。

 ねぷた村内の「弘前ねぷたの館」には、直径30センチから1メートルのねぷたも展示。檜山さんは「県内他遺跡に比べ大森勝山の発信が少ないように感じるので、盛り上げに一役買いたい」と話した。

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