三陸走破のレース開催へ 23年に500人規模で計画

コースの状況を確認する中尾益巳さん。三陸沿岸を舞台としたレースの実現を目指す=大船渡市末崎町
 東日本大震災から10年が経過した被災地で、宮古市から宮城県南三陸町までの計311キロを走破するステージレースを開催しようと関係団体が準備を進めている。ボランティアで代表が三陸を訪れていたNPO法人「ディスカバー・リアス」(東京、中尾益巳代表理事)が10月に本県沿岸でプレ大会を開き、2023年に500人規模の本大会開催を計画。大会を通じて被災地の現状や三陸の魅力を発信し、将来的に国内外のランナーが集う国際レースを目指す。

 大会名は「ステージレース三陸311」。舗装路や山道のコースを6日間かけて走り、合計タイムを競う。1日当たりの距離は30~60キロで、個人とチームの部を想定。コースは舗装路7割、山道3割で構成し、一部は三陸鉄道での移動区間を設ける。

 中尾さん(59)は、富士山周辺のトレイルラン大会の運営に関わっていた際に震災が発生。ボランティアや旅行で三陸を訪れた時に目にした景色が心に残り、構想が生まれた。その後にNPO法人を立ち上げ、昨年9月に大船渡市に移住し、大会の準備を進めている。

 プレ大会と位置付けるのが10月に企画する「100キロステージレース」だ。宮古市-釜石市間を2日間で走破する内容で、50人規模の参加を見込む。復興事業で整備された防潮堤や大槌町旧役場庁舎跡地などを経由し、みちのく潮風トレイルの一部区間も通る。

 このほか、プレイベントとして6月6日には大船渡市と陸前高田市内を制限時間内に走り、各地点に設定されたポイントを集める大会を計画。8月にはランニングツアーと漁業体験を絡めたイベントも企画する。

 昨秋には、宮古市から釜石市鵜住居(うのすまい)町までの約100キロを走る試走会を開いた。参加した東京都北区の会社員木村豪文(ひでふみ)さん(40)は「海外のような海の青さと高低差がある地形は変化に富む。国内外のレースに出場したが、これだけの自然が味わえるコースは貴重」と魅力を語る。

 中尾さんは「被災地でこのような大会をしていいのかという思いもあったが、多くの苦しみや悲しみを経験した地だからこそ、挑戦の場にもなると思う」と意義を語る。

 大会の問い合わせは同法人ホームページ(https://www.discover-rias.org/)へ。

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