真心の花飾り 地域に彩り 日高火防祭中止で一般販売

一つ一つ丁寧に花飾りを作るワークみずさわの利用者
 奥州市水沢姉体町の就労継続支援B型事業所ワークみずさわ(岩淵恵子施設長)は、利用者が作ったサクラの花飾りを販売している。例年は同市の春の伝統行事、日高火防祭(ひたかひぶせまつり)で運行される各町組の屋台を飾るが、新型コロナウイルスの影響で祭りが2年連続中止になったため、1年がかりの作業の成果を知ってもらおうと販売を始めた。真心を込めた手作りの花々が地域を彩り、一足早い春の訪れを告げている。

 サクラやボタンの花飾りは、日高火防祭の各町組や羽田町火防祭、江刺地域の祭りで運行される屋台の後ろを彩る。利用者10人ほどが制作を担当。紙の切り抜きから、染色、仕上げまで全て手作業だ。地域住民に教わったことをきっかけに、2005年に開所する前の作業所時代から毎年制作を続けてきたという。

 制作はサクラだけで3万個。春の祭りが終わると翌年に向けた作業が始まるのが例年の流れで、売り上げは利用者の工賃に反映される。昨年末に日高火防祭の中止が決まったが、岩淵施設長は「(利用者は)こつこつと1年かけて取り組んでいる。その思いを伝え、活動内容を多くの人に知ってもらいたい」と販売に踏み切った。

 年明けから販売し、既に10件以上の引き合い。当初は子どもや福祉施設の装飾用を見込んだが、地域のボランティアからヤナギの木を譲り受け、飲食店などにも飾られている。

 奥州市水沢中町のコーヒーハウスりょんりょんの及川喜久子さん(67)は「おはやしの稽古の音が聞こえない寂しい春が続くが、花を見ると利用者の一生懸命な姿と温かさを感じる」としみじみ語る。

 販売は50個千円から。問い合わせはワークみずさわ(0197・28・1227)へ。

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