「田老かりんとう」歌に 宮古・田中菓子舗、地域支援の有志制作

復活した名物のかりんとうを歌ったCDとグッズを紹介する田中和七代表(右)と山本千香さん
 宮古市田老の田中菓子舗(田中和七代表)の看板商品「田老かりんとう」をイメージした曲「ココロうずまき」が完成した。東日本大震災後に被災地支援に取り組んだ音楽関係の有志が制作。震災で被災した老舗菓子店の銘菓の思い出と復興に向かって歩み続けた10年を軽快なメロディーに乗せて歌う。

 ウクレレシンガー・ソングライターのデイジー☆どぶゆきさん(48)=東京都在住=が作詞作曲した。うずまき形のかりんとうにちなんだ「ぐるぐる」というフレーズをサビで展開。田中代表(66)が生まれ育った田老の海の情景を歌詞に反映した。

 デイジーさんは田老地区でウクレレ教室やコンサートを開いて支援を続けてきた。オリジナル曲について「懐かしい古里の味と震災に関する物語が忘れられないように伝えたかった」と語る。

 同店は1923(大正12)年創業。震災の津波で店舗と工場兼自宅が全壊し、従業員1人が犠牲になった。市消防団第28分団長だった田中代表は災害対応に奔走しながら家族と伝統の味を守った。創業時から名物のかりんとうは工場を再建した2013年に復活。17年には国道沿いに本設で再建を果たした。

 田中代表は「仮設住宅でもウクレレは癒やしになった。これまで店に関わっていただいた人たちに曲を届けたい」と思いを込めた。

 ウクレレサポート協会として支援し、CDをプロデュースした山本千香さん(49)=同市蛸の浜町=は「かりんとうは地域のソウルフード。コロナで来られない人にも歌で思い出してほしい」と願う。

 CDは千円で販売中。同店のほか道の駅たろう内の産直施設、各種音楽配信サービスでも取り扱う。CDジャケットの絵柄をあしらったトートバッグなどのグッズも販売している。

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