千厩のひなまつり、思い結実 中止乗り越え代替開催

ひな壇に人形を飾る蔵サポーターの会のメンバー。奥はホットウェブの15段飾り
 新型コロナウイルスの影響で中止となった一関市千厩町のせんまやひなまつりに代わり、桃の節句ひなまつりが6日、同町のショッピングモール(SM)エスピアで始まる。まつりで展示するはずだった人形や飾りが日の目を見るようにと、ホームページ制作などに携わる地元のホットウェブ(菅原利和社長)が飾りを製作した蔵サポーターの会(昆野洋子会長)と協力して開催にこぎ着けた。

 「もう本当がっかり。会員みんな、まつりを目指してやってきたから」。ひなまつり実行委員長でもある昆野会長(78)は昨年11月、中止が決まった時の落胆ぶりをこう振り返る。

 まつりは毎年、2月11日から約1カ月、千厩酒のくら交流施設をメイン会場に開かれ、約1万人が訪れる春の風物詩。今年向けにメンバーが作ってきた干支(えと)の丑(うし)やアジサイの飾りは行き場を失いかけていた。

 「せっかく作ったのに展示機会がないのは残念」。昨年のまつりでエスピア会場を担当した菅原社長(47)も思いは一緒だった。さらにエスピアの昆野克典社長(80)も会場の無償提供を申し出、後押ししてくれた。広いSMなら、3密を回避しやすいのも好都合だった。

 会場の中央には、ホットウェブが受け持つ高さ2・8メートルの15段ひな壇に100体超の人形が、コロナ退散を祈願する千厩の新キャラクター「ウマビエ」と共に置かれ、その両側にはサポーターの会所有のひな人形約300体やつるし飾りが華やかな彩りを添える。

 同会が今年向けに作った新作は「せんまやひな飾り特別展」と銘打って20日から追加展示する。

 今年も多彩な作品が一足早く千厩に春の訪れを告げそうだ。「再び目標ができた」と喜ぶ昆野会長。菅原社長は「子どもからお年寄りまで、みんなほっこりできればいい」と願った。ひなまつり、特別展とも3月3日まで。

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