弘前雪燈籠まつりへ大雪像の制作始まる

雪を片付け、大雪像用の足場を組む隊員たち

 2月10~14日に弘前公園で開かれる第45回弘前城雪燈籠(ゆきどうろう)まつりに向け、メインとなる大雪像の制作作業が12日、公園四の丸で始まった。青空の下、マスクを着けた陸上自衛隊弘前駐屯地の協力隊員たちが足場の設置に汗を流した。

 本年度の大雪像の題材は昨年開館した「弘前れんが倉庫美術館」。高さ5メートル、幅16メートル、奥行き5.5メートルで、大型ダンプカー約140台分の雪を使用する見込み。まつりでは、照明で美術館の壁や屋根の色を表現し、弘前をテーマにした映像を投影するプロジェクションマッピングも行う。

 協力隊長を務める工藤義利1等陸尉は「久々のまつり支援で、隊員たちもうずうずしていた。(美術館エントランスのれんが積みなど)細かく難しい部分もあるが、見る人に感動と元気を感じてもらえる雪像を造る」と話した。隊員たちはほかに大型滑り台も制作する。

 作業開始に当たり、隊員65人とまつり関係者が協力隊の編成完結式を行った。まつり運営委員長の桜田宏市長はあいさつで「全国的に新型コロナウイルスの感染状況は予断を許さないが、雪燈籠まつりは昨年9月に開催した『弘前城秋の大祭典』の経験を生かして対策を徹底する。大いに盛り上げ、弘前の冬の魅力を伝えたい」と述べた。

 まつりは新型コロナ感染防止のために花火の打ち上げを中止する一方、キャンドルアート展示などの新たな催しを予定している。

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