目指せ!クリの名産地 井川で栽培、ケーキやサブレも開発

パルテールが開発した井川栗のチーズケーキ(中央手前)などのオリジナル商品
 秋田県井川町が町内産のクリ「井川栗」の特産化に力を入れている。本年度は町有地にある試験栗園で約47キロを収穫した。潟上市の製菓店と連携してケーキや焼き菓子を開発し、今月から町ふるさと納税返礼品のラインアップに加えた。今後は民間生産者の育成や商品の認知度向上、出荷先の開拓などを目指す。

 栗園は、町の観光名所である日本国花苑内にある。町が2013年度に民間から取得した。広さは約80アールで、日当たりの良い斜面。クリの木が多く植えられていたことから、町は17年度、観光栗園化も視野に栽培を始めた。



 仙北市の赤倉栗園の協力を受け、60本程度のクリの木を無農薬栽培。町が取得する前からあった木は古木が多いことから、赤倉栗園の指導で少しずつ若木への更新を進めているほか、剪定(せんてい)や除草、施肥、害虫駆除なども行っている。

 収穫したクリは昨年度まで焼き栗にして秋の町産業祭で振る舞い、好評を得ていた。本年度は同園に委託し、むき栗やペーストなどに加工。潟上市飯田川の製菓店「パティスリーパルテール」に生栗とともに提供し、商品開発を依頼した。

 同店はこれらのクリを使い、メレンゲのお菓子ダックワーズをはじめチーズケーキ、マロンショコラ、サブレ、パウンドケーキなどを商品化した。井川産のエダマメやブルーベリーなどを使った菓子とのセットを、町に寄せられたふるさと納税の返礼品としている。



 同店の運営会社専務、齊藤裕亮さんの一押しはチーズケーキ。フランス産チーズを使った濃厚な生地に大粒のクリをふんだんに入れた。「クリ本来の味が楽しめるよう工夫した」と話す。

 現在は返礼品の注文を受け次第作り、発送している。来年度からは店頭での販売も検討するという。

 町は今後、町内の農家にクリの栽培を広めて産地化を進めたい考え。今年は農家3戸がクリの若木各10本程度を町から譲り受け、栽培に着手した。

 斎藤多聞町長は「期待以上においしく、独自性もある高品質な商品を開発してもらえた。今後もクリを加工業者に使ってもらうとともに、ふるさと納税などを通じて町外への周知を図る。規模の拡大を急がず、じっくりと生産出荷体制を育てたい」と話した。

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