発酵パーク 期待膨らむ 陸前高田の商業施設「カモシー」

発酵をテーマにした料理や菓子の試食を楽しむ地域住民ら
 陸前高田市のまちづくり会社「醸(カモシー)」(田村満社長)が、同市気仙町今泉地区のかさ上げ地に整備した商業施設「陸前高田発酵パークCAMOCY(カモシー)」の内覧会は12日、現地で開かれた。入居する8店舗が発酵食品を使った料理や菓子を提供。17日に開業し、東日本大震災で大きな被害を受けた地域のにぎわいと市民の健康づくりをけん引する。

 新施設にはみそやしょうゆ、こうじの発酵食品を使った料理を提供する食堂や総菜店、クラフトビール醸造所、パン屋、チョコレート工房などが入居。内覧会には住民も招かれ、スタッフの解説を聞きながら試食した。

 同市気仙町の教員木下洋人さん(36)は「津波で何もなくなってしまった場所なので、この施設が人が集まるきっかけになればいい。自宅からも近く、散歩しながら買い物にも訪れたい」とうなずいた。

 約1420平方メートルの敷地に蔵をイメージした木造平屋(715平方メートル)の施設を整備。地元のスギやマツをふんだんに用い、津波で被災した地元のみそ・しょうゆ製造販売業八木沢商店の石畳も再利用した。建物中央にはフードコートやイベントなどに利用できるキッチンを設ける。国の補助金を活用し、整備費は約1億8800万円。

 今泉地区は藩制時代に気仙地方の政治の中心地として栄え、醸造業など伝統的な産業が育まれてきた。田村社長は「震災から間もなく10年になる。日本の優れた発酵食品を陸前高田から発信し、住民を元気にして気仙を盛り上げていきたい」と抱負を語る。

 17日は午前11時開店。本格オープンは来年3月を予定し、当面の開館時間は午前9時~午後7時。火曜定休。

 店舗ごとの営業時間は公式ホームページ(https://camocy.jp/)に掲載している。

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