夕闇に映える南昌荘 開館20周年記念、紅葉ライトアップ

夜空にライトアップされた南昌荘の紅葉
 盛岡市清水町の国登録記念物南昌荘は11日、開館20周年を記念した紅葉のライトアップを始めた。関係者による保存の努力で2000年に一般公開が始まり、これまでに約32万人が来園。赤や黄色に色づいた木々が庭園を幻想的に彩り、1885(明治18)年の建築から令和の代まで守られた趣を伝えている。

 同日午後4時半に庭園の照明が点灯されると約40本のヤマモミジなどが夕闇に浮かび上がった。日中には、南昌の間(30畳)を囲む紅葉が床板に映り込む様子が見られ、昼夜で異なる秋の風情を楽しむことができる。

 友人らと訪れた同市盛岡駅前通の主婦川村万由子さん(44)は「近くにいながら初めて来た。盛岡にこんなにきれいな紅葉が見られるところがあるなんて」と胸を熱くした。

 南昌荘は実業家瀬川安五郎の邸宅として建築された。1987年に当時の盛岡市民生協がマンション建設を回避するために取得し、現在はいわて生協(飯塚明彦理事長)が所有・管理する。

 市の保護庭園・景観重要建造物にも指定。四季を感じる憩いの場として親しまれるだけでなく、数々の映画やドラマの舞台、作品展示や結婚写真の撮影の場など幅広く活用されている。

 管理を担当する牧野典子さん(64)は「来園者の思い出や記憶に残る場所であり続けたい。美しい紅葉を見てコロナで沈みがちな心を和らげてほしい」と願った。

 ライトアップは15日まで。午前10時から午後7時半。入園料は一般300円、小中学生150円。月曜、火曜休館。問い合わせは南昌荘(019・604・6633)へ。

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