「青ガエル」大館で公開 「忠犬ハチ公」が仲立ち

テープカットを行った「青ガエル」の移設記念セレモニー
 東京のJR渋谷駅前から大館市の観光交流施設・秋田犬の里の芝生広場に移設された鉄道車両「青ガエル」が1日、休憩施設として一般公開された。記念セレモニーの後、家族連れなどが車内を訪れ、「忠犬ハチ公」を仲立ちとした渋谷と大館の交流を紹介するパネル展示などに見入った。8日まで午前9時~午後5時に公開し、その後は全面的に再塗装。来年春に秋田犬の里へ戻る。


 移設記念セレモニーでは、福原淳嗣市長が新型コロナウイルス下で移設が実現したことに触れ「人類は新型コロナと向き合うことで、理解、協力し合い、より深く連携できる存在であると教わった。そのシンボルが青ガエル」とあいさつ。渋谷区の下嶋倫朗議長は「青ガエルが忠犬ハチ公像と同様、両区市の絆の象徴として、末永く皆さまにかわいがっていただくことを心から祈っている」と述べた。引き続き両市区の代表らがテープカットした。

 この日から公開された青ガエルの車内には、渋谷と大館の交流関係や移設作業を紹介するパネル、市のPR動画などを放映するモニターを設置。対面式の座席は片方を残している。入場者は展示に見入ったり、写真を撮ったりしていた。


 同市の阿部テイ子さん(77)は「写真などで渋谷との関係がよく分かった。青ガエルは渋谷にあった頃から知っていた。大館に来たのだから多くの人が訪れてほしい」と話した。秋田犬の里への来館ついでに寄った横手市の会社員鈴木加奈さん(33)は「昔の電車なのにしっかりしたつくり。ハチ公を通じた大館と渋谷のつながりを知った」と語り、長女美來さん(8)は「(座席の)いすがふかふかしていた」と笑顔を見せた。

 青ガエルは1954年から東急東横線などで運行された緑色の車両で、引退後は渋谷駅のハチ公前広場で置かれた。今年8月6日に秋田犬の里へ移設後、市が展示など内装を整備。外装は痛みが激しいため、再塗装することにした。今月8日までの公開を終えた後、市内の塗装業者に移し、来年春には秋田犬の里へ戻す。

 市は塗装費1188万円のうち1割について、自治体が使い道を指定して寄付を募る「ガバメントクラウドファンディング」を活用している。ふるさと納税サイト「ふるさとチョイス」で12月31日まで受け付けている。

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