繊細な原画と半生紹介 矢口高雄さん画業50周年記念展

矢口さんが手掛けた原画などを楽しめる企画展
 秋田県横手市出身の漫画家・矢口高雄さんの画業50周年を記念した企画展が10日、増田まんが美術館など同市増田町の3会場で始まった。矢口さんの漫画家人生や代表作「釣りキチ三平」の原画を紹介している。市増田まんが美術財団の主催、秋田魁新報社の共催。

 まんが美術館では、原画を中心に300点以上を展示。「釣りキチ三平」の原画は、三平が力強くさおを引いて豪快にアユを釣り上げるシーンを楽しめる。劇画タッチの「おとこ道」や「燃えよ番外兵」、丸みを帯びたキャラクターが特徴の「ウリとナスビの子守歌」などの作品もある。いずれも筆致のきめ細やかさが伝わってくる。

 合わせて矢口さんの少年時代から現在までを振り返る回顧録展も開催。秋田魁新報社が刊行した書籍で、矢口さんの半生に迫った「マンガ万歳―画業50年への軌跡」の一部を抜粋し、関連する原画や資料を並べた。

 銀行員から漫画家への転身を家族に打ち明けた時の心境や、「矢口高雄」のペンネームが決まった時のことなどを紹介。来館者は興味深そうに見入った。盛岡市から訪れた佐々木俊宏さん(58)は「矢口さんの作品は線がきれい。元銀行員という経歴にも驚いた」と話した。

 矢口さんは1939年生まれ。漫画家転身後、70年に「鮎」でプロデビュー。その後も「マタギ」や「おらが村」など、古里を舞台とする作品を中心に発表した。

 このほか、増田町の観光物産センター「蔵の駅」と「旬菜みそ茶屋くらを」では、風景を中心とした複製原画展を開いている。

 企画展はまんが美術館(第3火曜休館)が来年1月11日まで。入場料は大人800円、高校生600円、中学生400円、小学生200円、未就学児無料。「蔵の駅」(会期中無休)と「旬菜みそ茶屋くらを」(水、木曜休み)は来月29日まで、共に入場無料。

横手市

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