大滝サウンド 出発進行 新幹線水沢江刺駅発車メロディー

梁川小に飾られているレコードやサイン色紙を眺め、大滝詠一さんの功績に触れる児童たち=奥州市江刺
 奥州市江刺出身の音楽家故大滝詠一さん(1948~2013年)の代表曲「君は天然色」が1日、東北新幹線水沢江刺駅の発車メロディーに導入されることを受け、地元は歓迎ムードに包まれている。母校の梁川(やながわ)小(千田昭宏校長、児童36人)は30日、大滝さんの曲を校内放送で流して祝い、地元の親戚は幼少期の思い出をかみしめ喜ぶ。導入実現へ署名活動した市民団体は音楽の力で地元を元気づけられるよう願う。

 大滝さんは旧梁川村(同市江刺)生まれ。同校で4年生まで過ごし、その後遠野市や釜石市に移った。同校は児童に功績を知ってもらおうと同日の昼食時間に「君は天然色」を流した。今野愛悠(あゆ)さん(4年)は「優しいメロディーが好き。江刺出身の人が大活躍していたことを知ってうれしい」と目を輝かせた。

 大滝さんファンの非常勤講師高橋志乃さん(46)は「小学生の頃よく聞いたが今聞いても色あせない曲ばかり。地元の誇りとして魅力を知ってほしい」と願う。校内にはファンから寄贈されたレコード「ア・ロング・バケーション」やサイン色紙を展示している。

 大滝さんが小中時代によく遊んだという、いとこで同市江刺玉里の菊池征孝(せいこう)さん(81)は「どれだけ売れても偉そうにせず気さくな人だった」と人柄を懐かしむ。

 冬休みに何度も菊池さん宅を訪れ、朝から晩まで小林旭さんなどのレコードを聞いた。上京後も菊池さん一家を気に掛け、作曲を手掛けたレコードや手紙を送ってきた。菊池さんは「大切ないとこの楽曲が採用されたのはとにかくうれしい。早く発車メロディーを聞きたい」と目を細める。

 発車メロディーの構想は、地元有志が昨年結成した大滝詠一応援団などが5千筆以上の署名を集め、市と協力して実現。石川悦哉団長(54)は「みんなが心を一つにしたことで実現できた。地域全体を大滝サウンドで盛り上げていく」と見据える。

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