ビール醸造、来月から 旧八幡平トラウトガーデンで東京の企業

来月7日の開業に向けて準備が進む醸造所「暁ブルワリー八幡平ファクトリー」の内部
 八幡平市松尾寄木で市内初のクラフトビール醸造所が来月7日に開業する。市と立地協定を締結した東京都渋谷区の太極舎(資本金4600万円、岡部泉社長、社員7人)が旧八幡平トラウトガーデンの一部を改修する形で整備。地元の湧水を生かした缶ビール造りに取り組み、10月末の完成を目指す。

 醸造所の名称は暁ブルワリー八幡平ファクトリー。協定締結時は昨年末に操業を予定したが、設備の設置手続きや調達などが長引いたため、ずれ込んだ。

 旧トラウトガーデンの建物など約2千平方メートルで工事を進め、今月中旬、醸造の核となる設備「ブリューハウス」や醸造、貯蔵用のタンクを搬入。今後ビールを缶へ詰める機械を設置し、来月7日に仕込みを始める。完成には1カ月程度かかる予定。

 八幡平ファクトリーの製造能力は年間約240キロリットル。1回の仕込みで、350ミリリットル缶で約6千本分を生産できる見込み。敷地の近くで湧く名水・金沢清水と、ドイツ産の有機無農薬麦芽を使ったオーガニックビールに仕上げる。「ドラゴンアイ」の商品名で11月から市内の宿泊施設などで販売予定。

 事業費は約2億8500万円。操業に合わせ、現地スタッフ1人とビール製造の技術者1人を雇用した。本年度内にさらに3人の採用を見込んでいる。

 太極舎は岡部社長(64)を中心に、日本各地の食や工芸品を生かした旅館の企画サービスづくりを展開。2016年から自社でクラフトビールの製造販売を手掛ける。自然と食、デザインの調和を掲げる岡部社長は「八幡平の美しい自然とマッチしたビール造りを進めていきたい」と意気込む。

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