曲り家に輝く白い繭 遠野で夏の養蚕最盛期

まぶしと呼ばれる枠の中に並ぶ繭=3日、遠野市土淵町・伝承園
 遠野市土淵町の伝承園(菊池美保支配人)では、曲り家の中で、蚕が繭作りの時季を迎えている。

 小さな仕切りがある枠「まぶし」の中に、真っ白な繭が並ぶ。敷地内の約10アールの畑で採れた桑の葉を餌に約5千頭を飼育。体長7、8センチに成長した蚕をまぶしに移すと糸を吐き始め、1週間ほどで楕円(だえん)形の繭を作り上げる。

 伝承園では毎年、春と夏に養蚕を行っているが、今年は新型コロナウイルス感染症の影響で春の飼育を断念した。地域では夏場の蚕は「夏蚕(なつこ)」と呼ばれ、今季は7月上旬から育ててきた。

 菊池支配人(55)は「長梅雨と冷夏で蚕があまり餌を食べなかった。繭は少し小さいが、良質な糸ができるといい」と願った。

 繭は乾燥処理後、同施設で行う糸取り体験で利用したり、工芸品に加工する。

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