海望む憩いの場 復活 大船渡・サン・アンドレス公園

笑顔でサン・アンドレス公園を散歩する利用者
 大船渡市大船渡町のサン・アンドレス公園は20日、プレオープンした。東日本大震災でほとんどの設備が流失や破損したが、県が住民の意向をくみながら復旧工事を進めてきた。震災から9年4カ月の年月を経て、市民の憩いの場が待望の復活となった。

 広さは震災前と同じ1・6ヘクタール。複合遊具やあずまや、水飲み場などの位置もほぼ変わらない場所に設置した。「圧迫感が出ないよう、海が見えるようにしたい」との地域住民の思いから、海側に築山を新たに整備。防潮堤があっても海を望むことができるようになった。

 同市大船渡町の笹野久雄さん(71)は孫の希帆(きほ)ちゃん(5)、後藤未麻李(みまり)ちゃん(5)と散歩し、「とてもきれいになった。海が見えるのはとてもよい」と笑みを浮かべた。

 震災後、同公園の敷地は防潮堤建設などの資材置き場として利用されてきたため、復旧工事は昨年2月にようやく始まった。国の災害復旧事業費を活用し、約3億円で整備した。

 同公園は1992年3月に野々田地区港湾整備事業の一環として完成。名称の由来は1611(慶長16)年にスペイン使節のセバスチャン・ビスカイノが伊達領沿岸の測量を行っている際、大船渡港に入港した日が聖アンドレスの祭日だったことから同湾を「サン・アンドレス湾」と命名したことに起因する。

 大船渡土木センターの大沢匡弘河川港湾課長は「市街地に近いので、たくさんの利用者が集い、憩いの場になってほしい」と願う。

 現在は広場、展望台、あずまやなどが使用でき、8月1日の本格オープンからは駐車場やトイレ、遊具なども使用可能となる。

大船渡市

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