
花巻市西宮野目の国指定天然記念物「花輪堤(はなわつつみ)ハナショウブ群落」のノハナショウブの花が見頃を迎えている。全国的に珍しい自生地で、花の色や形も個性的だが、開花数は減少しており、住民や関係者が保護活動に取り組んでいる。
27日は広大な湿地帯に、ひっそりと咲く花が見られた。初めて訪れたという北上市中野町の松山博現(ひろのり)さん(75)は「茎も葉も細いが、自然の中で一生懸命咲いている」とほほ笑んだ。
ノハナショウブの一般的な花びらは紫色だが、同群落では紫、赤紫、青紫、濃い紫の4色が確認されている。水持ちが悪く、乾きやすい粘土に生育。花びらの数は通常の3枚よりも1枚多い奇形花も見られる。
同群落では、過去に1万本以上の開花が確認されていたが、ため池のしゅんせつ工事などの影響で減少。市教委によると、昨年は6176本のうち、花をつけたのは933本にとどまった。
現在は岩手大や県立大の教授と住民らで組織する保存管理検討委員会が保護や調査を行う。
市教委文化財課の平野克則課長(55)は「小ぶりで特徴のある花が咲いている。大事に管理していきたい」と語る。
27日は広大な湿地帯に、ひっそりと咲く花が見られた。初めて訪れたという北上市中野町の松山博現(ひろのり)さん(75)は「茎も葉も細いが、自然の中で一生懸命咲いている」とほほ笑んだ。
ノハナショウブの一般的な花びらは紫色だが、同群落では紫、赤紫、青紫、濃い紫の4色が確認されている。水持ちが悪く、乾きやすい粘土に生育。花びらの数は通常の3枚よりも1枚多い奇形花も見られる。
同群落では、過去に1万本以上の開花が確認されていたが、ため池のしゅんせつ工事などの影響で減少。市教委によると、昨年は6176本のうち、花をつけたのは933本にとどまった。
現在は岩手大や県立大の教授と住民らで組織する保存管理検討委員会が保護や調査を行う。
市教委文化財課の平野克則課長(55)は「小ぶりで特徴のある花が咲いている。大事に管理していきたい」と語る。