節目の年なのに…6月まで休業 康楽館、関係者の落胆大きく

6月30日まで臨時休業している康楽館
 秋田県小坂町の芝居小屋・康楽館が新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、6月30日まで休業している。今年は1910(明治43)年の創建から110年の節目に当たり、11月に予定する特別公演に向けてPRを大々的に行う予定だった。国内外で猛威を振るう感染症により出ばなをくじかれた格好で、関係者の落胆は大きい。

 18日から今季の公演を行う予定だったが、新型コロナの感染増加で全都道府県が緊急事態宣言の対象地域となったことを受け、運営元の第三セクター「小坂まちづくり会社」(高橋竹見社長)が休業を決めた。また公演期間を前に、約1万2千人分の予約がキャンセルとなっていた。

 同館は木造2階建て(一部地下1階)。桟敷や花道のほか、人力で役者をせり上げる舞台装置の切穴(すっぽん)などに江戸期の芝居小屋の雰囲気を残している。

 今年は節目を周知するため、のぼり旗やパンフレットに「創建110年」と印字。11月には特別公演として、小坂鉱山の再興を果たした明治期の実業家・久原房之助がテーマの芝居を上演する計画を進めていた。

 高橋社長(65)は「お客さまや従業員の安全確保を考えた結果だが、今年は康楽館にあらためてスポットが当たる1年にしたかった。準備は万端でこれから、という時に商売できないのは本当につらい」と話す。

 現時点では7月から通常営業を再開し、11月の特別公演も行う方向で準備を進めていくという。

 細越満町長は「新型コロナの終息が第一。5月6日までの緊急事態宣言期間よりも休業する時間は長いが、余裕を持って対応することが必要だ。状況が整ったら、全国の観光客に足を運んでもらいたい」と話している。

 同館は1910年、小坂鉱山の厚生施設として創建。歌舞伎公演や映画上映を行ってきたが、老朽化やカラーテレビの普及などで60年代後半からほとんど使用されなくなった。85年に同和鉱業(現DOWAホールディングス)が町に無償譲渡し、修復の上で翌86年に公演を再開した。

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