普代の味 だしに凝縮 精肉店が6種の食材使い発売

上神田精肉店が新たに開発した「普代の浜潮だし」
 普代村普代の上神田精肉店(上神田敬二代表)は、村産食材を使った「普代の浜潮(はましお)だし」を発売した。高値では売れない小さな磯魚などを無駄なく生かした魚介だしで、コンブやシイタケなど村の特産品も活用。精肉店が開発した海のだしで、普代の「味力」を幅広くPRする。

 普代産の磯魚、シュウリガイ、コンブ、サケ、シイタケ、ヒラガニの6種類の食材を活用。鍋やうどん、だし巻き卵やおでんなどさまざまな料理に使うことができ、磯の香りと深いうま味が食欲をかき立てる。

 浜潮だしの開発はもともと普代商工会の事業の一環で、2016年にスタート。上神田代表(47)が中心となり、料理専門家や地元の漁師に学びながらレシピを作った。村伝統の鍋料理「はちはい汁」を参考に“極上の魚介だし”を目指して研究を重ねた。

 地元の水産加工会社が、魚市場で小さなカジカやカガミダイなど売れない磯魚もほとんど全て買い取っている姿もヒントになった。小さな魚も干してだしを取れば深みのある味を出す。「普代で取れたものは、何一つ無駄にせず使い切りたい」。浜潮だしの原点となる志が生まれた。

 今後は肉やたれと合わせた鍋セットの発売や、店頭やイベントでの料理実演販売なども視野に入れる。浜潮だしを活用したそれらの計画を“古里普代の風土と食文化を照らす”意味を込め「FOOD AI TERRACE(フードアイテラス)」と銘打ち、精肉業の枠にとらわれない事業展開を図っていく予定だ。

 上神田代表は「魚に触れて研究を重ねることで、修業時代の感覚を思い出した。いろいろな料理に使えるだしを通して『おいしい』と喜ぶ笑顔を増やしていきたい」と力強く語る。

 180ミリリットル(580円)と360ミリリットル(900円)の2種類で、同店で販売。問い合わせは同店(0194・35・2210)へ。

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