チャグチャグ馬コ中止へ 1948年以降で初めて

緑豊かな風景の中、鈴の音を響かせて進むチャグチャグ馬コの行列=2019年6月、滝沢市鵜飼
 新型コロナウイルス感染症の拡大を踏まえ、本県の初夏を彩る今年のチャグチャグ馬コが中止の方向となったことが9日、関係者への取材で分かった。色鮮やかな装束をまとう馬が滝沢市から盛岡市まで練り歩き、全国から約10万人が訪れる伝統行事。中止となれば現在の形となった1948年以降初めてで、関係者からは「やむを得ないが残念」との声が上がる。

 関係者によると、今年は6月13日に予定されていたが、主催するチャグチャグ馬コ保存会(会長・谷藤裕明盛岡市長)が、感染症の終息を見込めない中で「安全を確保できない」などとして中止方針を固めた。関係機関・団体と協議を経て月内にも正式決定する。

 パレードを運行する南部盛岡チャグチャグ馬コ同好会(藤井照夫会長代行)は役員会で「保存会の方針に従う」との意見をまとめている。

 チャグチャグ馬コは農耕馬に感謝する伝統行事で200年以上の歴史を持つ。色鮮やかな装束で着飾った馬と馬主が、滝沢市鬼越蒼前(おにこしそうぜん)神社で参拝後、盛岡八幡宮まで14キロの道のりを4時間ほどかけて行進する。2019年は8万7千人、18年は11万7千人の観光客が訪れた。

 例年なら馬の装束準備や調教を始める時期で、藤井会長代行(68)は「これまで天災があっても開催してきただけに、中止は残念だ。餌代に充てられている馬の出場手当がなくなることで、馬主の減少につながらなければよいが…」と懸念する。

 8月1~4日に予定されている20年盛岡さんさ踊りは、実行委が月内にも決定する。

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