芸術文化、活気再び 奇跡の一本松ホール11日開館

ホールの緞帳(どんちょう)には、復興の象徴「奇跡の一本松」をあしらった。中央通路と舞台は同じ高さでつながっており、車椅子のまま上がれる
 陸前高田市高田町の市民文化会館「奇跡の一本松ホール」は11日に開館する。東日本大震災で全壊した市民会館と中央公民館の複合施設として、市中心部のかさ上げ地に再建。芸術・文化活動とにぎわいの新たな拠点が一歩を踏み出す。

 奇跡の一本松ホールは、アバッセたかた東側の敷地1・42ヘクタールに、鉄筋コンクリート造り(一部鉄骨造り)3階建てと木造平屋を組み合わせて建設。延べ床面積は3591平方メートル。一般利用は13日に始まる。

 ホールは床の一部に気仙杉を使用し、車椅子スペースや親子席を含む640席を備えた。中央通路と舞台が同じ高さでつながり、車椅子でも容易に出入りできる。壁には音響効果を高める工夫を施した。

 楽屋のほか多目的室、音楽などの練習室、実習室などを設け、中庭ではフリーマーケットやコンサートを開ける。工事費は約27億円。周辺には川原川公園やイベント広場を整備し、同広場には震災で破損し復元した母子像を再建する。

 近くのJR陸前高田駅東側に138室のホテルを建設する共立メンテナンスが指定管理者となる。ホテルは2022年春の開業を目指す。

 愛称は公募した865作品から選考委が選考し「陸前高田を象徴し、みんなから広く愛される名称」として広田小3年の高橋琉唯(るい)さんの作品を選んだ。

 11日の開館記念式典は新型コロナウイルス感染症予防のため規模を縮小して行い、名古屋フィルハーモニー交響楽団による記念コンサートは中止した。12日午前9時~午後3時に施設を一般公開する。

 利用時間は午前9時~午後10時。休館日は毎月第3火曜日と12月29日~1月3日。問い合わせは奇跡の一本松ホール(0192・22・9666)へ。

陸前高田市

岩手
電動バイク 周遊の足に 陸前高田で貸し出し再開
岩手
実たわわ 香りも魅了 陸前高田・北限のゆず、参加者募り収穫
岩手
三陸グルメめじろ押し 陸前高田・ぐるっと食堂、きょうまで
岩手
お得に遊ぼう「高田旅パス」 市外客対象、宿泊や体験を割引
岩手
郷土の味「カニのふわふわ」 陸前高田の食堂、食の匠直伝レシピ