
昨年10月から時鐘としての役割を休止していた秋田市の千秋公園内の「千秋の鐘」は、1日から自動鐘突き機によって時を知らせている。市民に親しまれてきた音を絶やすまいと、市が集めた寄付金75万円を含め、152万円をかけて設置した。
市によると、時鐘は1639(寛永16)年、2代秋田藩主・佐竹義隆が城内二の丸の一角に設置したのが始まりとされ、幾度かの改鋳(かいちゅう)、移転を経て現在の場所に建てられた。1973年には鐘楼(しょうろう)が木造から鉄筋コンクリート製に変わり、「千秋の鐘」の名はその際の愛称公募で決まった。
時鐘は、佐竹家から時鐘守りを任された家の人が突くのが習わし。約10年前からはほぼ毎日、70代になる男性が担ってきたが、この男性は昨年10月24日に引退した。
このため市公園課は、自動鐘突き機の設置を検討。寄付金を募ったところ、市内外から36件、計75万円が集まったという。
鐘突き機は、スプリングが内蔵された撞木(しゅもく)が、セットされた時刻になると自動的に放たれ、鐘を突く仕組み。これにより毎日午前7時と午後9時、鳴らすという。
「ゴーン」。5日、午前7時ちょうどに鐘が鳴り始めると、周囲を散歩していた5人ほどが集まってきた。7時は50秒間隔で7回、2度目の午後9時は9回鳴る。
同市中通の近藤えつ子さん(68)は、ジョギングを始めた20年以上前から鐘の音を聞いてきた。「機械が突くのは味気ない気もするけど、7時の鐘はジョギングを終える合図にちょうどいい」と話した。
市によると、時鐘は1639(寛永16)年、2代秋田藩主・佐竹義隆が城内二の丸の一角に設置したのが始まりとされ、幾度かの改鋳(かいちゅう)、移転を経て現在の場所に建てられた。1973年には鐘楼(しょうろう)が木造から鉄筋コンクリート製に変わり、「千秋の鐘」の名はその際の愛称公募で決まった。
時鐘は、佐竹家から時鐘守りを任された家の人が突くのが習わし。約10年前からはほぼ毎日、70代になる男性が担ってきたが、この男性は昨年10月24日に引退した。
このため市公園課は、自動鐘突き機の設置を検討。寄付金を募ったところ、市内外から36件、計75万円が集まったという。
鐘突き機は、スプリングが内蔵された撞木(しゅもく)が、セットされた時刻になると自動的に放たれ、鐘を突く仕組み。これにより毎日午前7時と午後9時、鳴らすという。
「ゴーン」。5日、午前7時ちょうどに鐘が鳴り始めると、周囲を散歩していた5人ほどが集まってきた。7時は50秒間隔で7回、2度目の午後9時は9回鳴る。
同市中通の近藤えつ子さん(68)は、ジョギングを始めた20年以上前から鐘の音を聞いてきた。「機械が突くのは味気ない気もするけど、7時の鐘はジョギングを終える合図にちょうどいい」と話した。