三陸発信 ビールで応援 大船渡・ブルーイング・カンパニー

「三陸ビール」を手にする南忠佑さん。三陸沿岸の素材を副原料とし、地域の魅力を伝えることを目指している
 大船渡市大船渡町でビールの企画販売を手掛ける三陸ブルーイング・カンパニー合同会社(南忠佑(ただすけ)代表)は、三陸沿岸の素材を副原料とした「三陸ビール」の製造に取り組んでいる。東日本大震災後に初めて訪れた同市で豊かな自然や温かな人々に魅了され、まちの活性化を目指して2018年に製造を始めた南さん(42)。「ビールを通じて、新しい三陸の魅力を発信していきたい」と意気込む。

 東京都目黒区在住で会社員の南さん。14年ごろからビール造りに関心を持ち、各地の醸造所で勉強を重ねていた。

 15年の結婚を機に、妻の地元である同市を初めて訪れた。五葉山や気仙川などに触れ、「自然と一緒に楽しめるお酒があればもっと魅力が増すのでは」と、三陸の素材を生かしたビールの製造を決意した。

 18年6月に同社を設立。全国各地の醸造所に委託し、現在は副原料に陸前高田市の北限のユズや三陸産のカキを使用したものなど5種を展開する。各種イベントなどで生ビールを販売している。

 このうち「週末のうみねこ」は気仙地域で栽培されているツバキの茶葉を使用し、フルーティーですっきりとした味わいが特長。昨秋、同社初のボトルでの販売を開始した。330ミリリットル700円で、大船渡市の道の駅さんりくなど市内外で購入できる。そのほかの種類も順次ボトルでの販売を予定する。

 大船渡に遊びに来た人はもちろん、地元の人たちにも愛されるビールを目指す南さん。「副原料にできるような地域資源はまだまだあると思う。新たな三陸の可能性を探してきたい」と力を込める。

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