弘前さくらまつり中止/出店なし、照明あり

 青森県弘前市の弘前公園で4月23日に開幕を予定していた弘前さくらまつりが、新型コロナウイルス流行のため中止となることが関係者の話で分かった。26日午後、弘前市など主催4団体が会議を開き最終決定する。1918(大正7)年に弘前観桜会と称して始まったまつりが、100年以上続いた歴史の中で中止されるのは、第2次世界大戦による44~46年の3年間以来で、極めて異例の事態となる。

 同市の桜田宏市長は25日、報道陣の取材に対し、出店の受け付けが始まる4月2日までに開催可否の判断をすると方針を示していたが、県内でウイルス感染者が出たことや、東京五輪が延期されたことなど、直近の情勢や影響の広がりを踏まえ、早めの判断をしたものとみられる。

 関係者によると、出店は取りやめるが、ぼんぼりなどの夜間照明は、通常通り行う方向。感染対策や経済対策などが今後の検討材料となる。

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