美容用はさみに漆の輝き 県内外の3社、岩手の技PR

県産漆で仕上げたはさみを手に「メード・イン・岩手」の魅力発信を誓う関係者
 漆生産量日本一を誇る本県で、漆関連業者と世界的はさみ製造メーカー、美容業者がタッグを組み、表面の装飾を県産漆で仕上げた美容用はさみを開発した。世界最上級のはさみに蒔絵(まきえ)が施された華麗なデザインと、しっとりとした持ち心地が特長。上質な「メード・イン・岩手」の魅力を国内外に発信する。

 手掛けたのは漆精製・販売の浄法寺漆産業(盛岡市)、岩手町川口に製造拠点を構えるはさみ製造・東光舎(東京都)、同市内3カ所で美容室コレットヘアーを経営するケイエヌ・スピリッツ(同市)の3社。

 はさみは3本(1本25万円程度)で、浄法寺漆産業が東光舎の自社ブランド、ジョーウェルの最上級モデル「SPMシリーズ」の表面に県産漆で蒔絵を施した。漆塗り特有の柔らかな肌触りと手へのなじみやすさ、長年愛用することで徐々に光沢を帯びる見た目の「変化」も売りだ。

 デザインは、これらはさみを使うケイエヌ・スピリッツの中村勝利社長(55)、同社美容室店長の菊池貴史さん(34)と木戸口聖奈さん(27)が担当。津軽塗のような色彩で和の味わいを出したものや、指掛けの曲線を赤色にして漆塗りのおわんをイメージしたものもある。

 この企画は昨年11月に本県で開かれた展示会で、漆でアニメ柄に表面塗装したはさみを出展した浄法寺漆産業の松沢卓生社長(47)が2社に提案し実現。今年2月に完成した。同月に広島県内で開かれたヘアショーで披露され注目を集めた。

 中村社長は「ショーやコンテストで地元の魅力を発信する武器になる」と意気に燃え、松沢社長は「岩手の漆やものづくりの良さを世界に伝える契機になるだけでなく、県内企業が相互の付加価値を高める好機にもなる」と強調する。

 漆塗装のはさみは今後、東光舎が購入希望者とデザインを相談しながら販売する方向。同社岩手工場企画開発部の佐藤昭主任(43)は「新たなコラボ商品を増やしながら県産漆のPRに一層貢献していきたい」と意気込む。

盛岡市

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