アザラシの描写リアルに 美大院生がGAOの解説パネル制作

鰭脚類の名前やイラスト、特徴が記されたパネル
 秋田県男鹿市戸賀の男鹿水族館GAOに、アザラシやアシカといった4本の脚がひれ状に発達した「鰭脚(ききゃく)類」のイラストと生態を記した解説パネルが展示されている。秋田公立美術大大学院2年の西川知浪(ちなみ)さん(27)が約1年かけて制作した。GAOが秋田美大生と連携して展示物の充実を図るのは初めて。

 パネルは、ゴマフアザラシの展示水槽脇の鰭脚類を紹介する「ひれあしマップ」に取り付けられている。1枚10センチ四方のアクリル板で計20枚。世界に生息する約30種類の鰭脚類のうち、今回は国内の水族館と博物館で見られる生き物を中心に作成した。

 泳ぐ姿が描かれたクラカケアザラシは「日本ではオホーツク海で見られる。首、腹側面、腰にかけて白い帯状の模様があり、馬の鞍(くら)をかけているように見える為(ため)この名がついた」などと紹介。いずれのパネルも自作のイラストとともに、生態の特徴や生息地が記されている。

 西川さんは北海道稚内市出身。大学進学後は、秋田市で生活している。2018年秋には2週間、GAOの実習生として動物の飼育と展示に携わった。同じ頃、キタオットセイの骨格標本作りなどに取り組んでいたこともあり、興味のあった鰭脚類の展示コーナーを充実させることを思い付いた。

 昨春からパネルの制作を始め、リアリティーにこだわり、首都圏の水族館や博物館へ足を運び、生体や剥製をじっくり観察してスケッチした。イラストが来館者の目を引くよう、泳いでいる姿やくつろいでいる姿など、より自然な動きと表情を表現するように心掛けたという。

 将来は学術書に挿絵を描く仕事を目指す西川さん。「人に見てもらうことを意識しながら取り組んだ今回の経験は、とても勉強になった。光沢のある体毛の一本一本から、脂肪の寄ったおなかのしわまで正確に描写している。リアルな動物の様子をぜひ見てほしい」と話した。

 GAO広報課の担当者は「完成度の高いパネルは来館者の注目を集めており、展示効果の高さを実感している。今後も学生が身に付けた技術を発揮する場として、水族館を活用してもらえればうれしい」と期待した。

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