材木町「よ市」初の開幕延期 盛岡・新型コロナ影響

買い物客でにぎわう「よ市」。野田村の郷土料理の豆腐田楽などが人気を集めた=2019年4月、盛岡市材木町
 盛岡市に春を告げる材木町の「よ市」の実行委(菅原奎一郎(けいいちろう)委員長)は22日、新型コロナウイルス感染症の影響で、来月4日に予定していた開幕日を同18日に延期すると決めた。1974年の開始以来、延期は初めてとなる。

 22日に市内で開いた出店者説明会で決定。屋外での催しだが▽県内外から多くの観光客が集まる▽密集し近距離での会話が多い▽滞在時間が長い-などを延期の理由とした。出店者に配る消毒液は4月18日までに確保できる見通しだが、感染の状況によっては開幕日を変更する。

 よ市は4~11月、材木町商店街で開催。飲食店や青果、雑貨など例年100店舗ほどが出店し、1回当たり延べ5千~6千人が訪れる。2011年の東日本大震災直後は、沿岸を支える地域経済活性化のため延期せずに通常通り開幕した。

 出店する同市城西町の燻製(くんせい)屋ベルボの冨山清店主(63)は「延期分は月の半分ほどの売り上げに相当する痛手。他の出店者も苦しい状況だ」と苦悩する。

 菅原委員長は(72)は「苦渋の決断だが、出店者と来場者が心から楽しめるよ市を考えるとやむを得ない」と表情を曇らせた。

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