十文字映画祭開幕、9日まで15作上映 山谷初男さん追悼も

十文字映画祭の上映会場に入る観客
 「第29回あきた十文字映画祭」が7日、横手市十文字町の市十文字文化センターで開幕した。県内外から大勢の観客が訪れ、海外の秀作や邦画の人間ドラマなどを堪能した。9日まで計15作品を上映する。

 県南の映画ファンでつくる実行委員会(小川孝行代表)の主催。旧十文字町の若者らが「映画館のない町で、映画による町おこしを」とのコンセプトで1991年に始めた。

 今年のオープニングを飾ったレバノンとフランスの合作映画「存在のない子供たち」(2019年)は、戸籍がなく誕生日も知らない少年が「僕を産んだ罪」で両親を提訴する物語。家を飛び出して不法移民の女性の赤ちゃんと2人で暮らすことになった少年が、多くの困難に直面する。中東の貧困、移民問題をえぐり出す重厚なストーリーで、約70人の観客をうならせた。

 夫婦で訪れた山形県新庄市のパート佐藤靖さん(64)は2日間、映画を堪能する予定。「7、8年ぶりの来場。看板をはじめ手作り感がすごくいい。トークイベントに加え、映画館で上映されない作品を見ることも楽しみの一つ」と話した。

 8日は、能代市出身の加藤正人さんが脚本を手掛けた「凪(なぎ)待ち」(19年)など3作品と、名古屋市のミニシアター「シネマスコーレ」特集として短編4作品の計7作品を上映する。

 9日には、横手市が舞台で秋田市出身の秋沢健太朗さん(31)が主演する「ミスりんご」(20年)など4作品が登場する。

 8、9日とも午前9時半開場。上映の合間には、昨年亡くなった仙北市角館町出身の俳優山谷初男さんを追悼する「DAUGHTERS」(19分)の上映がある。俳優や監督らによるゲストトークもあり、ミスりんごの秋沢さんや岡部哲也監督は9日午後1時10分ごろから出演予定。

 1日券は3800円、1作品のみは1300円。問い合わせは実行委員会事務局TEL080・8182・3501

 8、9日の上映日程は次の通り。

 【8日】▽午前10時=ロング・ウェイ・ノース Long Way North 地球のてっぺん▽11時50分=Noise ノイズ▽午後2時40分=名古屋シネマスコーレ特集(短編4本)▽6時=凪待ち

 【9日】▽午前10時=アダムズ・アップル▽午後0時半=ミスりんご▽2時半=子どもたちをよろしく▽5時10分=宮本から君へ

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