「花嫁道中」主役は映像作家と詩人 出会いきっかけの地

新郎新婦として花嫁道中に参加する宮岡さん(左)と十田さん=羽後町の田代農村総合センター
 新郎新婦が馬そりや馬車に乗り、昔ながらの嫁入り行列を約12・5キロのコースで再現する秋田県羽後町の冬の恒例行事「花嫁道中」(ゆきとぴあ七曲実行委員会主催)が、25日に開かれる。35回目となる今年の新郎新婦は、秋田市在住の映像作家宮岡秀行さん(52)=広島市出身=と、詩人十田撓子(とうこ)さん(43)=鹿角市出身、本姓宮岡。一昨年に入籍した2人は、花嫁道中の終点旧長谷山邸で実際に結婚式を行う。

 2人は共通の知人、藤原祐子さん(76)=羽後町西馬音内=を介して結ばれた。藤原さんは十田さんと詩の同人仲間。宮岡さんとは、舞踏家土方巽(ひじかたたつみ)の資料を展示する「鎌鼬(かまいたち)美術館」が2016年、羽後町にオープンした際に出会った。宮岡さんは、土方を題材にしたドキュメンタリー映画の準備で訪れていた。

 十田さんは18年、詩壇の芥川賞と呼ばれるH氏賞を詩集「銘度利加(めとりか)」で受賞。この詩集を持っていた宮岡さんが、映画の中で土方の著書を十田さんに朗読してもらおうと考えた。藤原さんの仲介で実現し、交際にも発展した。

 羽後町が出会いのきっかけとなったことから、2人は花嫁道中への参加を決めた。終点の旧長谷山邸は、宮岡さんが土方のドキュメンタリー映画で撮影した場所の一つ。花嫁道中のコースの難所、七曲峠を以前に2人で通った時の印象も強く残っていたという。

 花嫁道中での峠越えに、十田さんは「人生を折り返し、新しいことに向かっていくという意味に捉えている」と話す。宮岡さんは「50歳を過ぎてからの人生を楽しむ姿を見せられたらうれしい」と語った。

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