光太郎 ファンへ「礼状」 花巻・記念館であすから展示

当時中学生の高橋光枝さんに届いた高村光太郎のはがき
 彫刻家で詩人の高村光太郎(1883~1956年)が、ファンへつづったはがきが7日から、花巻市太田の高村光太郎記念館(藤原睦館長)で展示される。神奈川県横須賀市の高橋光枝さん(85)が花巻市に寄贈した。1945(昭和20)年から7年間、現在の同市太田で山居生活を送った光太郎が、高橋さんのファンレターへ返信した。光太郎を顕彰する関係者によると、ファンへの返信は珍しく、残りの生涯への決意を示す貴重な資料と評価される。

 「小生の作ったものが若い人達(たち)の心に触れたといふお話をきくと(中略)大変はげまされます」「この山にいて小生死ぬまで詩や彫刻を作るつもりで居ります」。味のある筆跡で光太郎の思いが記されている。

 当時中学生だった高橋さんは東京・上野で彫刻展を鑑賞。感想を手紙で送ったところ、50年9月に光太郎からはがきが届いた。「見ず知らずの子どもにはがきをくれて、余計に好きになった。学校ですぐに自慢した」と感動を思い起こす。

 はがきはたんすに保管していたが「死んだらはがきはどこかに行ってしまう。若い人に光太郎の優しさを知ってほしい」と9月に寄贈した。

 顕彰活動をしている高村光太郎連翹(れんぎょう)忌運営委員会の小山弘明代表(55)=千葉県香取市=は「若い世代に大きな期待をしていたことが分かる。気軽にペンで書いており、人間的な温かみが出ている」と考察する。

 同館の冬季企画展「光太郎からの手紙」は来年1月27日まで。光太郎を支えた総合花巻病院の佐藤隆房初代院長(故人)に宛てた礼状や、心境をつづった手紙やはがきなど計約30点を展示する。

 午前8時半~午後4時半。入場料は一般350円、高校・学生250円、小中学生150円。問い合わせは同館(0198・28・3012)へ。

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