
秋田県漁業協同組合(加賀谷弘組合長)は29日、にかほ市で水揚げした本ズワイガニからよりすぐったものを「にかほ本ずわい」として12月から出荷すると発表した。この新ブランドには全国トップクラスの厳しい規格を設け、品質の高さをアピールしていく方針だ。
県漁協によると、にかほ市では10~4月に底引き網漁で本ズワイを取る。全県の年間漁獲量約20トンのうち、にかほ市の県漁協南部支所が半分を占める。県内産は関西や北陸などに出荷しているが、日本海沿岸の産地でブランド化が進み、競争が激化しているという。
南部支所はこれまで、輸送用の箱にエアポンプを入れて生きたまま出荷するなど付加価値向上に取り組んできたものの、単価は伸び悩んでいる。県漁協はブランド化により知名度を上げ、販路拡大を目指すことにした。
先発ブランドと差別化を図るための厳しい規格として▽水温が下がって身の質が良くなる12~2月に取れたもの▽1匹1キロ以上の雄▽新鮮で身の入りが良いもの▽脚が欠けたり軟らかかったりしていない―などを設けた。水揚げ後に南部支所職員が選別し、ロゴマーク「秋田 にかほ本ずわい」の入ったタグを付けて出荷する。
南部支所管内では、9隻が本ズワイを漁獲している。にかほ市金浦の漁師・白瀬由彦さん(61)は「厳しい規格をクリアできるのはわずかだろうが、にかほ市のカニを多くの人に知ってもらいたい」と話した。
県内では昨冬から、外食チェーンのドリームリンクと男鹿市、水産物卸業者が男鹿市で取れた本ズワイガニを「舞雪(まいせつ)がに」の名でブランド化している。
県漁協によると、にかほ市では10~4月に底引き網漁で本ズワイを取る。全県の年間漁獲量約20トンのうち、にかほ市の県漁協南部支所が半分を占める。県内産は関西や北陸などに出荷しているが、日本海沿岸の産地でブランド化が進み、競争が激化しているという。
南部支所はこれまで、輸送用の箱にエアポンプを入れて生きたまま出荷するなど付加価値向上に取り組んできたものの、単価は伸び悩んでいる。県漁協はブランド化により知名度を上げ、販路拡大を目指すことにした。
先発ブランドと差別化を図るための厳しい規格として▽水温が下がって身の質が良くなる12~2月に取れたもの▽1匹1キロ以上の雄▽新鮮で身の入りが良いもの▽脚が欠けたり軟らかかったりしていない―などを設けた。水揚げ後に南部支所職員が選別し、ロゴマーク「秋田 にかほ本ずわい」の入ったタグを付けて出荷する。
南部支所管内では、9隻が本ズワイを漁獲している。にかほ市金浦の漁師・白瀬由彦さん(61)は「厳しい規格をクリアできるのはわずかだろうが、にかほ市のカニを多くの人に知ってもらいたい」と話した。
県内では昨冬から、外食チェーンのドリームリンクと男鹿市、水産物卸業者が男鹿市で取れた本ズワイガニを「舞雪(まいせつ)がに」の名でブランド化している。