大仙の鈴木酒造店、登録有形文化財へ 文化審が答申

鈴木酒造店事務所兼主屋(大仙市教育委員会提供)
 文化審議会は15日、大仙市長野にある鈴木酒造店の事務所兼主屋など7件を含む建造物計133件を、登録有形文化財とするよう萩生田光一文部科学相に答申した。

 鈴木酒造店は、伊勢国松坂から移り住んだ鈴木松右衛門が1689(元禄2)年に創業。「秀よし」の酒銘で知られる。登録対象となる7件は、旧角館街道沿いの同店敷地内にある。

 登録有形文化財は建築後50年以上を経過した建造物で、歴史的景観や造形の規範となっているものなどが対象。本県の同文化財登録はこれで201件となる。

 詳細は次の通り。

 【事務所兼主屋】切妻造り妻入りの建物で、最盛期の町屋の姿を残す。建物西側には池を配した回遊式庭園が広がる。建設は明治中期。

 【上座敷】事務所兼主屋に接続。12畳の広い和室の北側に床の間、書院、床脇を設ける。趣向を凝らした接客空間として貴重。建設は大正前期。

 【文庫蔵】事務所兼主屋に接続。中庭から見える黒しっくいの窓冠木に渦若葉の意匠を施すなど、高い左官技術が見られる。建設は1896(明治29)年。

 【前蔵】酒造蔵。高い左官技術を駆使して丁寧に仕上げた、格の高い蔵として貴重。建設は1899(明治32)年。

 【中蔵および袖蔵】建設は大正前期で、1935(昭和10)年に増築した。酒税検査も行われた検査場など諸機能を持つ部屋が増設されている様子から、酒造を取り巻く歴史が垣間見られる。

 【北蔵】同店最古の酒造蔵。醸造の中心的な役割を担ってきた。古い土蔵を購入して移築したと考えられる。建設は1897(明治30)年。

 【仕込蔵】軸組(建物の主要部の骨組み)は柱に貫(ぬき、横材)を多く通す地元の伝統工法。一方の小屋組(屋根を支える骨組み)は欧米から取り入れた洋小屋を採用している。造り酒屋の歴史的景観を構成する貴重な建造物。建設は1965(昭和40)年。

大仙市

秋田
新鮮農産物が集結 大仙でイベント、宮古市のサンマ試食も
秋田
こんにゃくで新おつまみ開発 大曲高生4人、20日まで販売
秋田
大曲の花火「秋の章」 19日開催へ復旧作業
秋田
こだわり満載、丸子川産サケのおつまみ 大仙・池田珍味店
秋田
「つぶぞろい」の酒いかが 県オリジナル品種食用米で商品化