「美郷の縄文」に焦点 町出土の土器や志功の版画展示

東京国立博物館所蔵の縄文土器や土偶を見る来館者
 秋田県美郷町の合併15周年を記念した「縄文の造形美と棟方志功展」が町学友館で開かれている。町と町教育委員会が「美郷の縄文」に焦点を当て企画。町内で出土し東京国立博物館が所蔵する縄文土器や、縄文文化に深い関心を持っていた青森県出身の版画家・棟方志功の作品など計153点が並び、訪れた人の目を引いている。来月1日まで。

 国立博物館から美郷町内で出土した20点、大原美術館(岡山県倉敷市)の大原謙一郎名誉館長(79)から棟方の作品6点を借り受けた。このほかに町教委と県埋蔵文化財センター(大仙市)が所蔵する出土品127点を展示している。

 国立博物館の所蔵品は、同町の六郷、仙南両地区にまたがる縄文後期―晩期(4千年~2400年前)の「石名館(いしなだて)遺跡」で発掘されたもの。ほぼ原形をとどめている土偶をはじめ、急須やつぼ形の土器などが並ぶ。いずれも出土後の所有者から買い受け、所有していた。

 棟方は縄文文化に関心が深く、制作活動に影響を受けたとされる。作品は「古事記」に登場する「倭建命(やまとたけるのみこと)」や「須佐之男命(すさのおのみこと)」の姿を版画にした4枚組の掛け軸「開闢鏡(かいびゃくきょう)東西南北版畫(はんが)」、ふすまに力強く松の絵を描いた「松ノ大木図」などを展示している。棟方と親交のあった大原家が所有。大原名誉館長が2015年に講演で来町した縁で借りることが決まった。

 展示初日の1日には国立博物館、大原美術館の関係者が訪れた。博物館考古室長の品川欣也(よしや)さん(44)は「縄文土器を見比べて違いを楽しんでほしい」、大原名誉館長は「棟方が一生懸命に版画を彫ったり、絵を描いたりしたことを作品から感じ取ってほしい」と話した。

 入場料は一般300円、高校生以下無料。午前9時~午後5時。月曜休館。問い合わせは町学友館TEL0187・84・4040

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