大みこし 浜に復活 釜石まつり、9年ぶり

東日本大震災後初めて担がれた尾崎神社の六角型大みこし
 釜石市の秋の風物詩、釜石まつり(同実行委主催)が20日、同市中心部で行われた。東日本大震災後、復興工事の影響で中止していた同市浜町の尾崎神社(佐々木裕基宮司)の巨大みこし「六角型大みこし」が、9年ぶりに復活。まつり関係者は「本来の姿に戻った」「復興の証しだ」と喜びをかみしめた。

 輿衆会(よしゅうかい)(川畑裕也会長)のメンバーら約100人が威勢の良い掛け声を響かせ、同みこしを担いで神社から同市鈴子町までの約6キロを練り歩いた。沿道には金箔(きんぱく)を施した約1・5トンのみこしを一目見ようと、多くの市民が詰めかけた。

 地域は震災で被災し、みこしの渡御ルートの道路工事が長期化。足場が悪かったため、昨年までは「曳(ひ)き船まつり」で使う小さなみこしで代用していた。震災から8年7カ月余りが過ぎ、復興工事が落ち着き安全が確保できたため復活した。

 川畑会長(57)は「巨大みこしが出せるのは復興が進んだ証し。担ぎ手の確保が難しくなっているが、地域連携を高めて伝統を守っていく」と誓った。

 同みこしは、地元の豪商佐野家が300年以上前に同神社に寄進したとされ、1896(明治29)年の津波で被災するなどしながら守り続けられてきた。昨年は同神社の元責任役員で佐野家の子孫佐野忠雄さん(91)が震災後の再出発に向けて約1500万円を寄付し、全面改修した。

 自宅近くでみこしを見守った佐野さんは「震災からの道のりは長かった。ようやく願いがかなったうれしさと、安堵(あんど)感でいっぱいだ」と目を細めた。

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