白神山地(秋田県藤里町/八峰町/能代市)

 秋田、青森両県にまたがる世界最大ともいわれるブナ原生林。世界自然遺産に登録されている。急しゅんな山肌をブナが覆い、深い山々が幾重にも連なって広がる。遺産地域は、原生的なブナ天然林が大面積にわたって純林状態で維持された世界的にも希少な地域と評価されている。ヨーロッパのブナ林の五、六倍という五百種以上の植物が自生、また、イヌワシやクマゲラなど希少動物が生息している。

 秋田県側は、藤里町と八峰町から遺産地域へ至るコースがあり、いずれもブナを主とする天然林を満喫できる。

 藤里町での白神体験は岳岱や藤里駒ケ岳、小岳がメーン。本県側の白神山地の最高峰である駒ケ岳山頂までは、黒石沢林道終点の登山口から約1時間半。また、小岳山頂までは小岳林道の登山口から約2時間。いずれも山頂からは広大な遺産地域が一望できる。

 遺産地域へのアプローチが比較的容易で、人気が高いのが八峰町を起点とする二ツ森だ。青秋林道終点の駐車場から40分ほど歩けば山頂。同町の中ノ又林道終点の登山口から約2時間半で着く真瀬岳も人気だ。

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