福田豊四郎作品、竹久夢二直筆の和歌並ぶ 小坂で新収蔵展

福田豊四郎の「小さい世界」出品作が並ぶ一角
 秋田県小坂町の総合博物館郷土館で、2018年度に寄贈を受けたり購入したりした資料50点余りを並べた「新収蔵資料展」が開かれている。同町出身の福田豊四郎が個展「小さい世界」に出品した日本画や、美人画で知られる竹久夢二の直筆和歌が注目を集めている。5月12日まで。

 福田の日本画や夢二の和歌は、同町出身で出版社「龍星閣」(東京)を創業した澤田伊四郎の長男・大多郎さんが町へ寄贈した。大多郎さんは17年度にも、龍星閣に関する大量の資料を寄贈。この中から彫刻家で詩人の高村光太郎の未公表書簡が見つかり、話題になった。

 「小さい世界」の出品作は6点あり、福田が晩年に描いた。小さな画面に植物や昆虫、カエルを配した構図が特徴で、精緻な描写が福田の画力を物語る。

 福田作品はこのほか、キュービズムやフォービズムの影響がうかがえる「層雲峡」、農村に暮らす人たちを描いた「陸中の人」なども展示している。

 夢二の和歌は、詩画集「昼夜帯」に収録された「さためなく 鳥やゆくらむ青山の 青のさびしさ かきりなければ」の一首。版画家・恩地孝四郎へ贈った物を、恩地と親交が深かった澤田が譲り受けたという。

 郷土館の学芸員・安田隼人さん(35)は「小坂町出身の文化人の業績や資料を通じ、町と外とのつながりを感じ取ってくれたらうれしい」と話した。

 午前9時~午後5時。入館無料。28日と5月12日は午後1時半から、学芸員による展示解説を行う。問い合わせは郷土館TEL0186・29・4726

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