傑出した写実力「若冲と京の美術」開幕 横手市・近代美術館

細見美術館収蔵の貴重な美術品が並ぶ「若冲と京の美術」展
 細見美術館(京都市)の所蔵品94点を展示する「若冲(じゃくちゅう)と京(みやこ)の美術―京都 細見コレクションの精華―」(秋田魁新報社など主催)が14日、秋田県横手市の県立近代美術館で開幕する。江戸中期の画家伊藤若冲の作品をはじめ、日本美術史を彩る貴重な絵巻や茶道具などが並ぶ。開会式と内覧会が13日開かれ、美術ファンら約120人が鑑賞した。

 細見美術館は、大阪の実業家だった故細見良氏に始まる細見家3代のコレクションを展示している。日本美術のほぼ全ての分野と時代を網羅する多種多様な品を収蔵する。

 今回展示する若冲作品は15点。30代半ばに描いたとされる「雪中雄鶏図(せっちゅうゆうけいず)」には、若冲の傑出した写実力がよく表れている。細見美術館の細見良行館長(65)は「とさかなど細かい部分まで忠実に描写している」と説明した。梅の花やチョウ、カワセミなどの動植物を描いた墨絵のびょうぶも見応えがある。

 他にも江戸中期の陶芸家尾形乾山が手掛けた皿や、源氏物語の一場面を描いた岩佐又兵衛のびょうぶが目を引く。

 秋田市から訪れた田中富喜子さん(64)は「若冲の繊細な筆致を間近に見られて感激した。作品からパワーが伝わってくる」と話した。

 展覧会は11月10日まで。一般1200円、高校・大学生800円、中学生以下無料。

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