台風10号、お盆行事に影 西馬音内盆踊りは室内に会場変更

羽後町総合体育館で行われた西馬音内盆踊り
 台風10号が日本海を北上した16日、秋田県内は雨や風に見舞われ、各地で予定されていたお盆の伝統行事に影響が出た。羽後町の「西馬音内盆踊り」(国指定重要無形民俗文化財)は昨年に続き室内に会場を変更。中止や延期を余儀なくされた行事も相次いだ。

 西馬音内盆踊りは、会場を同町西馬音内の本町通りから町総合体育館に変更して16日夜、始まった。

 午後6時半。小気味よく鳴り響く寄せ太鼓を合図に、あでやかな端縫い衣装や藍染めの浴衣をまとった踊り手や、浴衣姿の子どもたちが続々と体育館に集まった。

 踊り手たちは半月形の編みがさや黒い彦三頭巾で顔を隠し、「亡者踊り」とも称される妖艶な舞を披露。勇壮なおはやしや軽快な地口、哀調を帯びた甚句に合わせてしなやかに踊った。県内外から多くの観光客が訪れ、踊り手の優雅な姿に見入った。18日まで。

 男鹿市福米沢地区では、激しく雨が降る中で民俗行事「福米沢の送り盆」(県無形民俗文化財)が行われた。男衆5人がびしょぬれになりながら地区内を練り歩き、先祖の霊を供養した。

 浴衣に前掛け姿の1人が太鼓をたたき、残る4人は長じゅばんで女装して後に続いた。ささらと横笛を鳴らしながら、新盆を迎えた「ネジョレ」(新精霊)の家5軒と墓地を2時間ほどで回った。家々では故人の遺影が玄関先などに置かれ、迎えた家族が「雨の中ご苦労さま」と一行をねぎらった。

 一方、台風10号の影響は県内各地のお盆行事に広がった。

 仙北市の桧木内川で毎年開かれている「角館灯籠流し」は中止に。主催する住民組織の小林郁男会長(72)は「途絶えていた行事を2012年に復活させて以降、初めて全面的に中止となってしまった。開催できず残念だ」と話した。

 大仙市では「ドンパン祭り」「角間川盆踊り」「南外盆踊り」が中止になった。大館市の「ひない灯籠流し・送り花火」と北秋田市の「阿仁の花火と灯籠流し」はいずれも18日に延期。大潟村の全村盆踊り大会と湯沢市の「岩崎盆踊り」は17日に延期された。

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