秋田県ゆかりの画家たちの作品や足跡を紹介する企画展「シン・秋田画人伝」が19日から、県立博物館(秋田市金足)で始まる。本紙文化欄の連載「アート交差点」筆者で美術史家の山本丈志さん(65)=同館学芸主事=が企画。江戸期から近代までの絵画を中心に38点を展示し、秋田の知られざる画家たちの魅力に触れることができる。11月29日まで。
羽後町出身の柿﨑一章(1898~1950年)の作品は「七面鳥図」など4点を展示。一章は羽後町以外ではほとんど知られていないというが、どの作品も写実性が高く、構図も巧みで鑑賞者の目を引きつける。先月24日付のアート交差点で一章を紹介したことがきっかけとなり、仙北市の本紙読者が所有する一章の作品も展示に至った。
能代市出身の五十嵐蠹仙(とせん、1793~1865年)も地元でのみ知られた画家という。今回展示した「勿来(なこそ)の関」(個人蔵)は馬上の源義家と山桜を描いた作品で、引き締まった表情の義家と馬具、衣装を精緻に描写している。
秋田藩御用絵師・狩野定信が描いたと伝わる「男鹿図屏風(びょうぶ)」は、男鹿半島を日本海の上空から眺めたような視点で描写し、海岸の奇岩や山々を奥行きをつけて表現している。
企画展の副題は「補遺と訂正のジレンマ」。江戸期以降の本県の書家・画家計400人余りを解説した書籍「秋田書画人伝」(1975年、井上隆明著)をベースに、山本さんが県内市町村の学芸員らにも情報提供を呼びかけながら調査を重ね、各画家の情報について補足や訂正を試みた。
学芸員は日常業務に追われて研究が進まずジレンマを感じている面があるといい、「奮闘する彼らへの敬意も副題に込めた」と山本さん。「その時々の時代の流れもあって、実力があっても注目されなかった画家がいた。作品を所有している人たちの協力もあり、そうした画家に光を当てる機会がつくれてありがたい」と話した。
観覧無料。午前9時半~午後4時半(11月1日以降は4時)。月曜休館。月曜が祝日の場合はその次の平日が休館となる。
会期初日の19日と10月17日にはギャラリートークを実施。両日とも午後2時から山本さんが展示資料を解説する。1時間程度の予定。無料。
羽後町出身の柿﨑一章(1898~1950年)の作品は「七面鳥図」など4点を展示。一章は羽後町以外ではほとんど知られていないというが、どの作品も写実性が高く、構図も巧みで鑑賞者の目を引きつける。先月24日付のアート交差点で一章を紹介したことがきっかけとなり、仙北市の本紙読者が所有する一章の作品も展示に至った。
能代市出身の五十嵐蠹仙(とせん、1793~1865年)も地元でのみ知られた画家という。今回展示した「勿来(なこそ)の関」(個人蔵)は馬上の源義家と山桜を描いた作品で、引き締まった表情の義家と馬具、衣装を精緻に描写している。
秋田藩御用絵師・狩野定信が描いたと伝わる「男鹿図屏風(びょうぶ)」は、男鹿半島を日本海の上空から眺めたような視点で描写し、海岸の奇岩や山々を奥行きをつけて表現している。
企画展の副題は「補遺と訂正のジレンマ」。江戸期以降の本県の書家・画家計400人余りを解説した書籍「秋田書画人伝」(1975年、井上隆明著)をベースに、山本さんが県内市町村の学芸員らにも情報提供を呼びかけながら調査を重ね、各画家の情報について補足や訂正を試みた。
学芸員は日常業務に追われて研究が進まずジレンマを感じている面があるといい、「奮闘する彼らへの敬意も副題に込めた」と山本さん。「その時々の時代の流れもあって、実力があっても注目されなかった画家がいた。作品を所有している人たちの協力もあり、そうした画家に光を当てる機会がつくれてありがたい」と話した。
観覧無料。午前9時半~午後4時半(11月1日以降は4時)。月曜休館。月曜が祝日の場合はその次の平日が休館となる。
会期初日の19日と10月17日にはギャラリートークを実施。両日とも午後2時から山本さんが展示資料を解説する。1時間程度の予定。無料。