旧温泉施設「鶴泉荘」にカフェオープン にかほ市象潟、鳥海山周辺のツアー開催も

16日にオープンする「Mt.Chokai Base」のカフェのカウンターに立つ鈴木さん(左)と佐藤さん
 秋田県にかほ市が2024年末で用途廃止し、その後有償譲渡された旧日帰り温泉施設「鶴泉荘(かくせんそう)」(にかほ市象潟町横岡)が、鳥海山周辺のアウトドアスポット観光を楽しめる拠点施設「Mt.Chokai Base」に生まれ変わった。16日にはカフェがオープンする。ジオガイドの資格を持つ支配人が常駐し、こだわりのコーヒーや紅茶を味わいながら気軽にアウトドアアクティビティーの情報に触れることができる。

 施設は、市が今年1月末に事業者に選定した市内の宿泊施設経営者らが改修を進めてきた。カフェに加え、今後ドミトリー(相部屋)や個室を整備するほか、近くにある人気ラーメン店も施設内に移転する予定。年内に事業の完全開業を目指している。

 カフェは約30席のイートインスペースがあり、四季折々の鳥海山の自然を収めた写真が並ぶ。ドリンクメニューはブレンドコーヒー(600円)やスリランカで栽培される最高級の紅茶ブランド「ムレスナティー」の紅茶(650円)、ローズマリーなどが入ったオリジナルの「ハーブレモネード」(750円)など約10種類。3年前に家族で夫の故郷である、にかほ市に移住した鈴木奈保さん(38)が提供する。横浜市のカフェで5年間勤務した経験がある鈴木さんは「非日常を感じて、ほっと一息つけるような空間にしていきたい」と意気込む。

 コーヒーなどを飲みながら支配人の佐藤公さん(39)に周辺スポットの見どころを聞くこともできる。ガイドの案内で奈曽の白滝や元滝伏流水を訪れるデーリーツアー(3千円~)を開催するほか、獅子ケ鼻湿原などの名所を巡るツアー予約も随時受け付ける。

 事業者に選定された経営者らは、3月に株式会社ゆうの(齋藤大輔社長)を設立。鳥海山に近い地理的な利点を生かし、アウトドアアクティビティーを核とした事業を展開し、市内への人流増加を目指す。

 鳥海山登山だけでなく、冬師湿原や元滝伏流水などでのスノートレッキングといったイベントも実施し、閑散期とされる冬の観光需要も高めたい考えだ。

 佐藤さんは「市内外から訪れる方の新たな居場所として確立していきたい。改修を進めて変化していくベースに期待してもらいたい」と話している。

 カフェの営業は午前10時~午後4時。月曜、火曜定休。

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