勇壮に舞い、観衆を魅了 にかほ市で伝承芸能祭、獅子舞番楽を継承の8団体出演

横岡番楽保存会による「団七」
 「第14回鳥海山伝承芸能祭」が21日、にかほ市平沢の仁賀保勤労青少年ホームで開かれた。にかほ市と由利本荘市に伝わる「鳥海山北麓獅子舞番楽」を継承する8つの全ての保存会が出演し、多彩な舞を披露。約270人の来場者を楽しませた。

 鳥海山北麓獅子舞番楽は、鳥海山の山岳信仰を背景に各地区で受け継がれてきた神楽。3月に国重要無形民俗文化財に指定された。

 横岡番楽保存会は農民の姉妹が父の敵討ちのため武士と争う場面を演じる「団七」を披露。坂之下番楽保存会による「獅子舞」では、舞い手が獅子頭を激しく振りながら勇壮に舞った。

 最後に釜ケ台番楽保存会が臼の周りで餅をつくように棒を突きながら勢いよく跳びはねる「四人空臼(よにんからうす)」を舞い終えると、会場から大きな拍手が送られた。

 川崎市から訪れた会社員の女性(51)は「他の地域の番楽と比べて、飛んだりはねたり縦の動作が多いなと思った。機会があればまた見に来たい」と話した。

 芸能祭は、にかほ市内八つの郷土芸能保存団体でつくる「市伝承芸能保存団体連絡協議会」と市教育委員会の主催。伝統芸能の魅力発信などを目的に、コロナ下を除き2010年から毎年開催している。

 例年は9月に実施しているが、今年は鳥海山北麓獅子舞番楽の重文指定を記念し、前倒しした。芸能祭終了後には記念祝賀会も行われた。(大谷好恵)

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