土崎港曳山まつり開幕 威勢よく「ジョヤサ」

土崎地区を練り歩く曳山
 国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録されている秋田市の国重要無形民俗文化財「土崎神明社祭の曳山(ひきやま)行事」(土崎港曳山まつり)が20日、2日間の日程で始まった。勇壮な武者人形などを載せた24台の曳山が土崎地区を練り歩き、「ジョヤサ、ジョヤサ」の掛け声が威勢よく響き渡った。元号が令和に変わって初めてのまつりは、5年ぶりに2日間とも休日の開催。天候にも恵まれ、大勢の観客がまつりの熱気を楽しんだ。

 まつりは、午前8時ごろ曳山が各町内を出発し、土崎神明社を目指す「郷社参り」で開幕。曳山は各町内ごとにそろいの浴衣を着た引き手たちに率いられ、車輪のきしむ音を轟(とどろ)かせ昼ごろまでに続々と神社に集結した。先導役の「振り方」が木の棒を車輪にあてがって進行方向を調節し、引き手らは高さ約4・5メートル、重さ約5トンに及ぶ曳山を懸命に制御しながら、鳥居をくぐり抜けて参拝した。

 曳山裏側の囃子櫓(はやしやぐら)では、はやし方が笛や太鼓で軽快な港ばやしを盛んに響かせた。演奏に初参加した将軍野中1年の亀川翔夢(とうま)さん(13)は「先月から部活動の後に練習を重ねてきた。長時間演奏するのは疲れるが、やりがいを感じる」と話した。

 囃子櫓の上には、世相を風刺した「見返し」の文句が掲げられ、ユーモラスな人形と共に観客の目を引いた。今年の見返しコンクールで最優秀賞に選ばれたのは、将軍野四区の「令和(08%)から 家計テンパ(10%)る 増税案」だった。

 曳山奉納の当番町「統前町」の一つ本山町の福島徹委員長(53)は「久々の土日開催で人が多く、気合が入る。安全に気を付け、仲間たちとまつりを盛り上げていきたい」と意気込んだ。

 ドイツから仕事で来日中のブール・カートさん(49)は、休日を利用して本県を初めて訪れた。「ネットで調べて、まつりに興味が湧いた。実物はより迫力があってすごい」と楽しんでいた。

 秋田市と山形県酒田市が2015年から結んでいる交流推進提携の一環として、観光バスツアーで訪れた人も。土崎みなと歴史伝承館に立ち寄った北川久子さん(76)は「まつりだけでなく、土崎空襲など地区の歴史に触れられて有意義だった」と話した。

 21日は、各町内の曳山が午後0時半から土崎地区南端の穀保町(こくぼちょう)を順次出発し、北端の相染町(あいそめまち)まで練り歩く。各町内に帰る8時からの「戻り曳山」で、まつりは最高潮を迎える。

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