迫力の十六羅漢、境内にお目見え 東由利の寺に都内男性寄贈

ほほ笑んだり怒ったりと、その表情はさまざま
 秋田県由利本荘市東由利蔵の蔵立寺(ぞうりゅうじ)(伊藤彦舟(げんしゅう)住職)の境内に、先月から16体の仏像「十六羅漢像」がお目見えしている。同市のふるさと応援大使を務める畑山敏也さん(71)=旧東由利町老方出身、東京都国分寺市在住=が寄贈した。畑山さんは「地方創生に役立ちたいと思った。多くの人に訪れてほしい」と話している。

 十六羅漢とは、釈迦(しゃか)の弟子の中で特に優秀な16人の弟子のこと。像は本堂前に設置され、高さ約80~145センチ。中国の職人が御影石を彫って制作した。体の肉付きや衣服のしわなどがリアルに表現され、威容を誇っている。目を閉じている顔や、ほほ笑んでいる顔、目を大きく見開いて怒っている顔など、一つとして同じ表情はないという。

 像は、畑山さんが埼玉県の石材店で偶然見掛け、その精巧なつくりや表情に一目ぼれ。生家の菩提寺(ぼだいじ)である蔵立寺に寄贈しようと自費で購入した。

 畑山さんは由利本荘市の由利工業高を卒業後、就職のため上京。1976年に生活協同組合の共同購入や個人宅配向け商品の開発などを手掛ける「協和」=東京都多摩市=を立ち上げ、代表取締役社長を務めている。

 同社は2017年に由利本荘市と「地方創生包括連携協定」を締結。畑山さん自身も同年、由利本荘市のふるさと応援大使として委嘱を受け、地元産品を使用した首都圏向け商品の開発などの指導や助言を行っている。

 「古里の東由利は過疎化が進んでおり、寂れていく様を傍観するのは嫌だった。像を見に来る人の流れが生まれ、いずれは市全体の活性化につながればうれしい」と畑山さん。伊藤住職(68)は「十六羅漢の石像は県内で珍しく、これだけ立体的で迫力のある像は市内にはない。誰でも気軽に見に来て、お参りをしてもらいたい」としている。

由利本荘市

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