南部氏ゆかりの城巡り「割印」を/御城印プロジェクト

「御城印」と、関係性を示す「割印」。種里城と金澤城の割印は今年初登場となった(鯵ケ沢町教育委員会提供)

 南部氏ゆかりの城館がある青森、岩手、秋田の北東北3県の自治体などが連携して取り組む南部「御城印(ごじょういん)」プロジェクトで、関連が深い城の御城印にまたいで「割印」を押す「なんぶのワリイン」企画が今年も始まった。対象となる城館は昨年と同じ16カ所だが、割印の組み合わせは、種里城(青森県鯵ケ沢町)と金澤城(秋田県横手市)、九戸城(岩手県二戸市)と姉帯城(同県一戸町)、土沢城(同県花巻市)と花巻城(同)の3組が加わり計15組となった。割印の企画は10月末まで。

 御城印は城の歴史にゆかりある家紋や題字があしらわれた和紙のお札で、城の来場記念となるもの。縦16センチ、横10.8センチで、1枚300円(税込み)。現地のみで販売される。各地の市町村教育委員会やNPO法人など15団体が協力して実施。売り上げの一部は城跡の保存・整備・活用に充当される。

 プロジェクトは2019年7月に青森県と岩手県の7カ所でスタート、現在は秋田県も含め計16カ所となった。プロジェクト事務局の八戸市博物館によると、御城印の販売枚数は今年3月末で6万3075枚。

 「ワリイン」企画は21年から毎年行われている。御城印の販売先でペアとなる2枚を掲げると押印できる。割印には2城館の関係性を示す言葉が採用されている。4年目となる今年新たに加わった種里城と金澤城の割印は「金澤御先祖津軽」。弘前藩の官選の史書「津軽一統志」の記述に基づくという。

 鯵ケ沢町教育委員会の中田書矢(かくや)総括学芸員は「割印を押すことは背景にある歴史にも興味を持つきっかけにもなる。一度だけでなく何度も訪れてほしい」、八戸市博物館の市川健夫学芸員は「南部氏に関心を持ち関連の城館を知るとともに、関係性に理解を深めていただきたい」と話している。

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